~向かい風ならグリップを短く握るだけ~
小針春芳
風に逆らうとろくなことない。向かい風ならグリップを短く握るだけ。
「風にぶつけるなんていうけど、風にさからうとろくなことはないんです。追い風なら高い球、向かい風や横風は低い球を打てばいい」
小針春芳の低いボールの打ち方は「グリップを短く握る」だけ。
それだけのことだが、その境地に至るまでに、小針は那須山中の強風の中で何万発ものボールを黙々と打ち続けた。
身体を張って練習した。「たとえばティをいつもより低くすれば、手加減するから飛距離が落ちる。どんな強風のときでも、普段と同じ自分流の感覚で振れて低い球にならなければ本物じゃない。それがわいの場合、グリップを短く握ることだった」
【小針春芳】
1921年生まれ。1940年プロ入り。戦後カムバックし、日本オープン2勝、関東オープン2勝、関東プロ2勝。163センチの身長でボールを操るさまは「那須の子天狗」と呼ばれた。
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こんな記事を読んでしまうと、まだまだ自分は練習が足りていないんだなとしか思えませんね。
ki銀次郎
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