ゴルファーは技術向上にかけて
並々ならぬエネルギーを費やす。
それはゴルフ発祥の時代から変わらない。
ゴルフ上達における歴代の金言は
技術書以上に核心を突く。
“コンアピュータの答えによると、平均273ヤードをドライブする
ロング・ヒッターは、各1ラウンドにイーグルをとり得るパットが
2.9の率で期待できる。
これに対し平均260ヤードのドライブではイーグル・パットの率は
0.5であり、平均224ヤードのドライブでは僅かに0.1しかない。
この率からいうと、72ホールで
12のイーグル・パットをとり得るのは、ジャック・ニクラスだけだろう”
ヘンリー・コットン
これは1975年のイギリスの
ゴルフ週刊誌『ゴルフ・イラストレイテッド』にのったヘンリー・コットンの評論のなかの言葉である。
この率からいうと、200ヤードも飛ばない一般ゴルファーには
イーグルのチャンスは絶無でなんの参考にもならないが、
ロング・ドライブとスコアの関係を知るには、
非常に興味ぶかい参考資料となる価値がある。
記録によると、1965年のマスターズで271という空前の
レコード・スコアで優勝したジャック・ニクラウスは、
あの長いオーガスタ・ナショナル・コースを4ラウンドして、
第2打にフェア・ウェイ・ウッドを使ったのがただの1回だけだったとあるが、『ゴルフ・イラストレイテッド』に書いたコットンの
評価はこのマスターズ・トーナメントの論評だったので、
おそらくニクラスのイーグル・パットも12回くらいだったのであろう。
だが、ロング・ドライブなら必ずこのコンピュータ通りの率で
イーグルのチャンスがあると早合点してはならない。
かつてロード・ブラスバンの名言に、
「ロング・ドライブが有利であるためには、それがまっすぐでなければならないこともたしかだ」
とあるように、なかにはせっかくのロング・ドライブが災いのタネとなっているプロも多いことも忘れてはならない。
むかしからロング・ドライバーに名手はいないという諺があるが、
一般ゴルファーはイーグルを夢見る前に、
常にドライブをフェアウェイからはずさないように専念することが大切だろう。
ヘンリー・コットン
(><)
この文章を読んでビックリしたのは、ジャック・ニクラウスがいかに飛ばし屋だったかということです。
この時代の道具、ボールをもってしてこの結果ですから、
それは想像以上のものだと思います。
青木功さんもジャックのアイアンショットをみて非常にビックリしたという記事を読んだことがあります。
⛳ki銀次郎
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