2016年12月6日火曜日

グリーンキーパーに聞いた“スコアに効く”芝の話


グリーンの縞模様はボールの転がりに影響する

グリーンの縞模様は、芝を刈るときに機械の重さで芝が倒れた跡です。グリーンの刈り高が長いときに見えやすく、機械が進んだほうに向かって倒れるので明るく見え、ボールの転がりは速くなります。ただ刈り高が短いグリーンではほとんどみえませんし、刈る方向を縦、横、斜めと毎日変えていれば、一定の方向に模様はできません。

土日はやさしいところにカップが切られている

カップ周りは多くの人に踏まれて傷みやすいので、カップを切る位置は毎日変えています。切った場所はきちんと記録して重ならないように、グリーンの真ん中に切ることが多いので、スコアが出やすいと思います。

刈り高は本グリーンと同じだが、練習グリーンは速さにバラツキが出やすい

ゴルフ場によって違いはありますが、基本的に練習グリーンの刈り高は同じにしているところが多い。ただし、練習グリーンは大勢の人が同じようなところから打つので、たくさん踏まれたところが速くなります。逆にスパイク跡がついているところは遅くなります。つまり練習グリーンは速さにバラツキが出やすいのです。

午後はカップ周り30センチの転がりが不規則になる

カップ周り30センチくらいのところは、カップインしたボールをプレーヤーが拾い上げるときに必ず踏まれます。すると午後にはたくさんの人の踏圧でカップ周りがくぼんだり、スパイク跡がついたりして、ボールの転がりが不規則になることがあるので注意が必要です。

芝が伸びる時季は午前と午後でグリーンの速さが変わる

気温が芝の育成に最も適した5月や10月は、芝の伸びるスピードが速いので午前に比べて午後の方が転がりが遅くなることがあります。気温が低い冬は芝が伸びないので、午前と午後で速さがほとんど変わりません。また、気温が高い夏は芝が伸びそうですが、気温が高すぎても芝は伸びなくなるので午後も速さの変化を気にする必要はありません。

11月は場所によってラフの抜け方に差が出る

11月は夏に伸びたラフが冬に向けて休眠に入るとろと、まだ生育しているところが混在する時期です。場所によって芝の抵抗の強さバラつきが出ることがあるので注意が必要です。見分け方は芝の色。緑色の芝は水分量が多く抵抗が強め。逆に茶色の芝は水分量が少なく、長さや密集度が同じでも抵抗は弱めです。

きれいなコースでプレーするなら水曜と金曜がオススメ


土曜、日曜はできる作業が限られているので、金曜までにティインググラウンドやフェアウェー、ラフの刈り込みを行ないます。そして、月曜からまた刈り込みを始めて水曜日には仕上がるので、水曜と金曜はコース全体がきれいな状態になっています。(週刊パーゴルフより)

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