サー・マイケル・ボナラック
ゴルフ本来の姿を楽しむためには、マナーと礼儀をわきまえることが大切。
夏坂健
ゴルフは自分の性格が最悪の形で露呈されるゲームだけに、
まず求められるのが礼儀作法の数々。
気づかないうちに困ったプレーヤーになっていませんか?
これがゴルフマナーの世界基準です。
第5章 人間関係
~キャディとの付き合い方~
キャディとの出会いは、人との出会い。少々オーバーな言い方をすれば、一期一会、だいじにすべき人生の楽しいひとこまである。
① プレーヤーとアシスタントの仲にある。
まずは、プレーヤーとアシスタントの関係が楽しめる。キャディのアシスト能力、とくに知的能力やケアサービスをフルに引き出し、プレー上のトクをしないテはない。
こちらがゲストの身となるコースでのプレーではなおさら。サービスを持っている一方ではだめ。引き出すのはこちらの能力である。そして、よいプレーで報いることができると気持ちがいい。
よいプレーができてもできなくても、「(でも、おかげで助かった)ありがとう」「(言われたとおり打てなくて)ごめん」
など言葉で報いること。
② 大人の話の仲になる。
人と人との関係が楽しめる。いちばん簡単なのが共感、共鳴。天候のことを話題の入口にして、近ごろの風潮のこと、プライバシーに触れなければ家庭のこと、なんでもよい。
世代が同じなら同じになり、違えば違うなりに、プレーヤーとキャディ、客と従事者との関係を離れた大人と大人との会話が楽しめるはずである。また土地特有の暮らしの話を聞いて楽しむのもよい。
③ 2人だけの仲になる。
スロープレーの困り者がいれば、目と目で苦笑いを交わすだけで、「困ったもんだね」の思いを共有する仲になる。
やがて「私が先に打とうか」「そうですね。お願いします」という通じ合う仲の場面もくる。ラウンド後には、気持ちのこもった「ありがとうございました」「おつかれさま」となる。
~キャディから自立しよう~
アマチュアはキャディへの依存をなるべく少なくするよう努めるほうがよい。ターゲットまでの距離やグリーン面の傾斜など、これらを読み取ることがゴルフの楽しみではないか。
そのための視覚能力、知的能力はゴルファーの基本的な能力なのである。一打一打がその能力を養うためのチャンスとなる。
キャディの判断を必要とする場合は、まず自分の判断を言ってから尋ねるとよい。自分の判断とキャディのそれとの違いが、勉強である。
大声を出してキャディに聞くのは同伴競技者にも邪魔になる。ほぼ同じポジションから、残りの距離やグリーンのラインを自分なりに読んで、ひそかに楽しんでいる人に気づかうべきである。耳に届くキャディの声がその人の楽しみを奪うからである。
鈴木康之
(><)
キャディとの出会いは人と人の出会い!
自分で読み取ることがゴルフの楽しみ!
自分の判断を言ってからキャディに聞き、その違いが勉強!
楽しんでいる人の楽しみを奪ってはいけない!
ゴルフの神髄をここまでわかりやすく、親切に表現されている本は他に見当たらないでしょう。この精神は実生活においてもまったく同じ、この本はまさに人生の教科書だと私は思います。
ki銀次郎
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