2016年1月6日水曜日

◆ふるさと(福島県いわき七浜)


わたしはいわきの海が大好きです。子どものころ父に連れられ泳いだ思い出は今も鮮明に記憶しています。父との思い出が一番多いのがこの海です。



エアコンも付いておらず海の帰りに車に乗ると、シートが熱くてタオルを敷かないと座れなかった。海水パンツのまま上半身は裸で車に乗ったものです。



薄磯海岸は水が透明で冷たくてとてもきれいだった。岩場の磯には、ウミウシ、イソギンチャク、カニなども数多く見られました。潮が引くと岩と岩の間がプールのようになって、子どものわたしにはとても楽しい場所でした。


いわき市の海岸60kmに連なる浦々をいわき七浜と言います。
勿来(なこそ)・小名浜(小名浜)・永崎(ながさき)・豊間(とよま)・薄磯(うすいそ)・四倉(よつくら)・久之浜(ひさのはま)と南から北へ美しい海岸風景が続いています。



薄磯にある塩屋崎灯台は、美空ひばりさんの「乱れ髪」という歌の歌詞に登場する灯台です。
灯台の近くには、美空ひばり像が建っています。


わたしが子どものころは“豊間の灯台”といっていました。毎年夏に帰省したら必ず来ていた薄磯の浜。
関東からわざわざサーフィンにくる若者もいるくらいの波が立つポイントです。



今年も海がなつかしくて薄磯に来てみましたが、海岸線にそって高い堤防の工事が行われ立入禁止になっていました。その周辺にはいまだ家は一軒も建っておらず、復興というには程遠い景色が残っていました。



帰りに小名浜港にある“ららみゅう”というお土産市場は、海産物の販売は震災前と変わらないほどにぎわっていました。近くにはとても大きなイーオンが建設を待っており、街は少しずつ元気を取り戻してきている様子ですが、わたしはただ故郷の復興を願うばかりでした。
忘れてはならない、あの日のあの地震、そして人々の幸せを飲み込んでいった津波の大きさを・・・・・

ki銀次郎

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