2017年3月23日木曜日

全美貞、下りラインの鉄則…曲がりの頂点より外に打ち出す 入ったらもうけもの



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(夕刊フジより)

 通算7アンダーで並んだ藤崎莉歩とのプレーオフ1ホール目。全美貞はピン奥7メートルの下りスライスラインを沈めて勝負を決着させた。難しいラインだった。カップよりも1メートル以上左に打ち出さなければならなかった。

 全盛期の青木功が、語っていたことがある。
「下りの1メートルよりも、上り4メートルのパットの方が何倍かやさしい」

 上りのラインなら強くヒットできるからカップを直線的に狙っていける。強くヒットしたボールは傾斜に大きく流されることなく転がっていく。わずかに、どちらかに切れそうな微妙なライン。こんなとき、プロは、まっすぐ強めにヒットしてボールをカップに飛び込ませる。これを「ラインを消して打つ」という。

 下りで、しかも大きく曲がるラインでは、この手は通用しない。強くヒットしたら、どこまで転がっていってしまうかわからない。全美貞は「なんとか寄せようと思っていた」と、このパットを振り返っていた。

 寄せるには、ソフトなタッチが必要だ。「距離を合わせる」という。どのくらいのスピードで転がっていけば、カップまでの距離になるのか。

 ほぼストレートなラインであれば、イメージもわきやすいし、それほど難しいことではない。問題は、大きく曲がるラインである。距離感を優先させると、いきなりラインからはずれて、いわゆるアマチュアサイドにそれていってしまうことが多い。ラインに乗せていくためには、ある程度しっかりヒットしなければならない。

 そこで、思い切りラインを膨らませてイメージすることが大切になる。転がり始めたボールは、どのあたりから大きく曲がりはじめるのか。そのポイントを見つけ、決める。そして、そこに向かって打ち出す…。

 というのが、多くのアマチュアが考えそうなことなのだが、それでは正しいラインには、打ち出せない。通過点に向かって打つのではなく、スライスラインならば、その通過点よりもさらに左に打ち出さなければならない。

 スライスラインであれ、フックラインであれ、設定したラインよりも外側に打ち出す。下りパットの鉄則だ。上りでは、逆に設定したラインより内側に打ち出すと決定率が高まる。

 全美貞の1ストロークは、入れたのではなく、“入った”というパットだった。下りの曲がるラインのパッティングは入ったらもうけもの。そんな心構えで臨もう。

 ■全美貞(ジョン・ミジョン) 1982年11月1日、韓国生まれ。15歳からゴルフを始め、2005年に日本ツアーデビュー。12年、4勝を挙げて賞金女王。15年には史上5人目となる生涯獲得賞金9億円を突破した。通算25勝(メジャー3勝)。身長175センチ。

(><)
このようなことを認識していて、長~いパッティングが入ったらラッキー😆💕ですよね。覚える価値ありですよね。
Ki 銀次郎

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