自分なりに精神的な制約を取り除く方法を考え出す。
それが練習の真の目的であり、上達するひとつの方法だと思います。
練習場ではそういう訓練をする。
訓練していけば必ずその方法は見つかります。
ムダ球を打たない効果的な練習方法とは・・・・・
中部流の奥義、ここに完結。
~スラックス~
銀次郎にはこだわりがあった。その一つが中部家のタンスの中にある。銀次郎のスラックスがピンと伸ばされたままで仕舞われていた。
クリーニング店から戻ってきた時は二つ折りになっているのだが、そのままにしておくとせっかくのアイロンで入れたスラックスのタテのラインが微妙にヨレている。折り目のあたりでぼやけてくる。
それが銀次郎には気持ちわるくて仕方がなかった。
大自然を風景とするコースの中でスクエアに立つには、スラックスのラインひとつとってもおろそかに出来ないと銀次郎は考えていたからである。
そんな夫のこだわりを察して中部夫人は、クリーニングから戻ってきたスラックスに、必ずもう一度ていねいにアイロンを掛けなおした。二本のラインが完璧に真っ直ぐになるように。
ヨレも歪みもなくラインがきっちりと入ったことを確認すると、夫人はそのスラックスを真っ直ぐ伸ばしたままタンスに仕舞うのである。
タンス中でスラックスは、いつ取り出してもいいように真っ直ぐなラインをキープしていた。そのおかげで銀次郎は安心して試合に臨むことができた。
真っ直ぐなラインが何もない自然の中で、銀次郎は常に戸惑うことなくスクエアに構えることが出来た。
他人が聞けばそんな神経質な些細なことを気にしすぎではないのかと苦笑するかもしれない。だがこだわりにこだわるのも古今あらゆる世界における名手たちの特性のひとつではあるまいか。
ともあれ銀次郎は“銀のスラックス”に終生こだわった。
中部銀次郎
(><)
大学時代のアメリカンフットボール部では、試合に履くスパイクの紐は新品の真っ白い仏紐を前日自宅で通しておくという習慣があった。もちろん試合の日が雨であっても。
その習慣が今でも身についています。シャツ、スラックスへのアイロン掛け、靴磨き、クラブ磨き、そしてスパイクの紐通し。誰に褒められるわけではないが習慣なのだ。
ki銀次郎
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