2016年11月15日火曜日

なぜ世界で活躍する選手輩出できるのか 地元記者が語る韓国ゴルフ界の競争意識(THE ANSWER)

3600人がしのぎ削るジュニアゴルファー
現在、韓国には約3600人のジュニアゴルファーがいる。一方、「NPOジュニアゴルフ情報」によると、日本のジュニアゴルファー会員は約15000人だという。実に韓国の約4倍。

 「チョンインジ」の画像検索結果

それだけ才能ある選手が台頭する割合も多く、アマチュアながら日本女子オープンを制した畑岡奈紗(現在はプロ転向)が話題になった。

ただ、日本よりもジュニアゴルファーの数が圧倒的に少ないにも関わらず、世界で活躍できる韓国人ゴルファーが育つのはなぜなのか。


まず、ジュニアゴルファーのほとんどが国家代表を目指すという現実がある。『月刊ゴルフダイジェスト・コリア』のコ・ヒョンスン記者が語る。

「パクインビ」の画像検索結果

「国家代表(12人)と常備軍(サブ62人)に選ばれるのは狭き門。そこに入れたという達成感だけでなく、太極旗(テグッキ=韓国国旗)を胸につけて戦うという名誉もジュニア選手の意欲をかき立てます」

「男子の場合、2年間、国家代表になればプロゴルフ協会の正会員になれます。さらにアジア大会で金メダルを獲れば兵役が免除されます。プロ転向のタイミングやいち早く世界に出ていくことを考えればここを目指すのは当然です。


女子の場合、アジア大会や世界アマチュアゴルフ選手権で金メダルを獲得すれば、プロゴルフ協会の正会員となれるのです」

●国家代表が受けられる最も大きな恩恵は…
“ニンジン作戦”ではないが、こうした条件を付与することで、選手の戦う意識を高められる。そもそも国家代表を経験したエリートが、実際に世界のツアーで活躍しており、一番の近道であるのは間違いないだろう。

 さらに、国家代表が受けられる恩恵はほかにもあるのだが、「選手たちにもっとも大きな影響があるのが、年に1回、約23週間の冬期合宿です。そこで有名コーチからの指導、練習、トレーニング、最新理論などを学ぶわけです」(コ記者)。

 合宿の費用はすべて大韓ゴルフ協会が持つ。選手の負担はゼロだ。

 ということからも、ジュニアゴルファーが目指す最初の目標は、各種大会で上位を狙いポイントを上げて、国家代表、常備軍の74人に選ばれること。アマチュア時代から高い競争力が養われている一端を知るだけでも、世界を席巻する韓国人ゴルファーの強さが垣間見える。

キム・ミョンウ●文 text by Myung-wook Kim

0 件のコメント:

コメントを投稿