プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる
アプローチの極意を伝授
“タイガーの背筋”
中部銀次郎は、めったにトリプルを叩かない
だがある日のラウンドでグリーン手前のバンカーにつかまった
そこから2回打って出なかった
3度目のバンカーショットでようやくグリーンに乗り2パット
結果はトリプルボギーであった
なぜ、バンカーから一発で脱出できなかったのか
中部としては正しく構え、正しく打ったつもりだった
いつもならそれで難なくオンを果たし、あわよくばパーをセーブできるはずだった
にも関わらず2度もミスを繰り返したのはなぜなのか?
技術的に思い当たる節はない
精神的に錯乱していたとは思われない
原因を明らかにすることができないまま、その日のラウンドを終えた
それから間もなく中部はたまたまテレビでタイガー・ウッズを見た
はたと気がついた、タイガーの背筋の美しさに!
腰の粘りに!すっきりと立った首筋に!
振り返ってあのバンカーショットを思い起こしてみると・・・・・
自分のアドレスに、ゆるみが生じていたことに思い至った
背筋がちゃんと伸びていなかった
年齢からか、当日の疲れからか
いずれにせよあのバンカーの中で自分の背中はまるまっていた
次のラウンドで中部は見事なバンカーショットを披露した
背筋がしゃんと伸びていた、あのタイガーのように。
中部銀次郎
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