プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる
アプローチの極意を伝授
“ニブリックが教えてくれた”
「多くのゴルファーがバンカーで臆病になるのは、カップのすぐ近くでフルスウィングしなければならないからだ」
(ボビー・ジョーンズ)
『私もそう思います。実際の距離は30ヤードだけど70も80も飛ばすようなスウィングを要求するのがバンカーショットです』
『ところが見た目にすぐ近くにカップがあるものだから、バックスウィングが不足になりがちになります』
『またダウンで、打ち急いだり、しゃくり上げたりして、失敗している方を多く見かけます』
『バンカーショットの秘訣ですか?それはこれが教えてくれました』
『9番アイアン、当時はにブリックと呼んでいました』
『私がゴルフをはじめたころ(昭和27年、1952年)はサンドウェッジもピッチングウェッジもありませんでした』
『だから極力バンカーは避けるべきハザードだったのですが・・・』
『体が弱くて飛ばないものだから、私はしょっちゅうバンカーにつかまっていました』
『どう脱出するか、ない知恵を絞って思案を重ねますが使えるクラブといえば・・・結局ニブリックだけです』
『しかしこれがなかなか難しい!』
『なにしろロフトが50°しかないし、バンスもついていない』
『だからちょっとでも失敗したら決してボールは・・・出てくれない!』
『何度もミスを重ねるなかで私は体で覚えたんですね』
『ゆっくり下ろすのがいかに大切かということを!』
『ゆっくり下ろすためには、大きなバックスウィングが必要だということを!』
『バンカーにつかまったら、何はともあれ大きく上げてゆっくり下ろす』
『これを身につけていく中で、やがて私はバンカーからでもカップを狙うことができるようになりました』
道具に恵まれず、飛距離に恵まれなかった少年時代が中部銀次郎をバンカー名人に育て上げたのである。
中部銀次郎
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