2014年8月6日水曜日

ゴルフ・プレー前夜に読むクスリ(夏坂健)

レッスン書を読まなくてもうまくなる法。
にわかに信じがたい話だが、生まれてこのかた一冊のレッスン書も読まず、それでいて世界の頂点まで登りつめた名ゴルファーを数えあげたら枚挙にいとまがない。

アラン・ロバートソンを筆頭に、近代ゴルフの礎となったハリー・バードン、ジェームズ・ブレード、ジョン・ヘンリー・テイラーなど、
歴史に残る名選手は例外なしにただの1ページたりともレッスン書を読んでいなかった。

夏坂健




“練習でシングルになる秘訣”


「練習場でシングルになれますか?」
杉原輝雄プロにたずねたことがある。すると即座に
『なれます』



さらに樋口久子プロにもたずねてみた。
「練習場でシングルになれますか?」



すると深くうなずいてから
『なれます。ボールの打ち方に練習場用、実践用とあるならともかく、スウィングは同じ。正しいスウィングを根気よく身につけていけば、シングルになれます』



設計家、武田貞夫さん(41歳)を紹介しよう。
いまから5年前、ゴルフを始める際に、
父親からアドバイスがあった。



「ゴルファーは一人残らず教え魔だ。初心者と見るや、
モミ手しながらすり寄って、
好き勝手に蹂躙(じゅうりん)したあげく、
一切の責任をとらずに立ち去ってしまう」



「あとに残るのは迷える子羊が一匹。たいていの人が90を切れずに終わるのは、スタートの段階で教え魔にボロボロにされるのが原因だ。お前はこの本だけを信じて、他人の言葉に耳を貸すな」



言われて渡されたのが、ベン・ホーガンの『モダン・ゴルフ』
武田さんはこれを3回読んでから、いよいよ練習場へ通いはじめた。



週末は混雑がひどいので、月曜から金曜まで1日3時間、なにがあろうと鳥カゴの中に通い続けた。
頼るものは『モダン・ゴルフ』ただ1冊。



他人のアドバイスを断り、本のイラストを参考にひたすらボールを打ち続けて丸1年後



「初めてコースに出ました。54、48、これがデビューのスコアです。やはり1年間の準備期間がよかったと思います」



それからも練習場へ通いつめ、月に平均4回ラウンドするペースで、
3年目にハンディ9を取得。
5年目にハンディ5になっていたが、ついにKカントリー倶楽部のクラブチャンピオンに輝いたのである。



武田さんは、こう語っている
『1本のクラブだけ3ヶ月間振る、これが上達の秘訣ですよ。1本3ヶ月ですよ!』



(><)
『モダンゴルフ』
ゴルフをする方ならば1回は読むべき本ではないでしょうか。
ゴルフスウィングの基本中の基本がここまで書かれている本は他に類を見ません。



スポーツ経験の違い、身長、体重、年齢、体の筋肉量、柔軟性、
すべてが同じ人間は2人といない。
従って同じスウィングをする人間も2人といないはず。



私が一番大切にしているのは、スウィングのあれやこれではなくて、
道具(クラブ)との唯一の接点である“グリップ”にはこだわるべきだと思います。



練習場で練習している人の大半はいい加減なグリップでスウィングしています。
なまじクラブは誰でも振れるばっかりに・・・・・



右利きの人であれば、大半が右手の親指をクラブシャフトの真上に乗せています。
インパクトの瞬間にその親指は無意識にシャフトを押さえているでしょう。
従ってヘッドを走らせる鞭のようなスウィングにはならないということです。



これを機会にベン・ホーガンの『モダン・ゴルフ』を購入して、
自分のグリップを正しいグリップにしてください。
早ければ早いほどいいでしょう。
下手を固めてからでは違和感があって治せなくなってしまいます。
ki銀次郎

0 件のコメント:

コメントを投稿