キャディさんにおんぶに抱っこではなく
自分の推理力と判断力を総動員して
コース設計者と対話する。
そうすればゴルフはさらに楽しく、味わい深くなる。(中部銀次郎)
“粉飾決算”
「今日のコンペは6インチプレースにしま~す」
「皆さん、いいライから打っていいスコアで上がって下さ~い」
朝、コンペの幹事のこんな挨拶を耳にすることがある。
初心者が参加したコンペがたまたまこういうコンペだったとしたら、
彼(初心者)にとって6インチプレースは当たり前のルールという認識になってしまう。
そんな彼(初心者)がいずれ他のコンペに出たとしよう。
そのコンペのルールが「ノータッチ」と説明されると、
「そんな堅苦しいこと言わなくたって」
と文句のひとつも出てしまう。
己の発言がどれほど愚かしいかも気づかずに
悪意がないだけに気の毒といえば気の毒だと中部はいう。
だが彼(初心者)が責任ある地位についている人間だった場合には、ことゴルフに留まらない。
本人ばかりかその所属する会社の信用も傷つける虞れがある。
なぜなら6インチプレースなどというものは
所詮は誤魔化しにすぎないのだから。
そんなことまでして好スコアを出しても、
それは粉飾決算で黒字を誇っている企業となんら変わりないのだから。
それでもなおいいライから打って、いいスコアを出したいと執着するなら、
いっそのこと練習マット持参でラウンドすればいいではないか?
不幸にも最初に6インチプレースを覚えてしまったゴルファーは、
今日からでも「ノータッチ」に立ち戻るべきである。
難しいライからナイスショットを打つことは確かに至難の業であるが、
しかし、それに立ち向かう真摯な姿は周りの人に何かを訴えかける。
本人のみならず、
その所属する会社まで信頼する・・・・・と
ことはゴルフに留まらない。
たかが6インチ、されど6インチ・・・・・なのである。
中部銀次郎
(>_<)
ゴルフの原点は「あるがままに打つ」「自分に有利に物事をはこんではいけない」という言葉を思い出す。
ストロークプレーでの「OKパット」もこの粉飾決算に値すると思います。
仮に今日、ベストスコアを更新したとしても、過去に出したベストスコアのときでも、「OKパット」がたった1回あっただけで、それは「ベストスコア」とは言えないでしょう。
残ったパットが何センチであろうと、カップに入れた事実がないのだから。
ゴルフは、すべてカップにボールを入れることでゴルフなのだから。
また、6インチプレースのような、いわば逃げの姿勢は自然に私生活に表れてしまうものですよね。
この6インチのもつ意味は本当に大きいものなんです。
ki銀次郎
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