つながりすぎない
イライラしない
言い訳しない
せかさない
比べない
“入ってくる情報が増えれば増えるほど心は乱れる”
本書は「心を保つお稽古」という題で新聞に連載してきたエッセイを、一冊にまとめたものです。
「心を保つお稽古」と題をつけてみた、ということは、心は放っておくと乱れるものだということでもあります。
自分にとってちょっと気にくわない芸能人がテレビに出ているのを見た瞬間、心にはイライラの雑音が生まれるでしょうし、友人に送ったメールの返信が思ったより遅いというだけで不安の雑音が散らかるかもしれませんね。
そう、心は、ほんのちょっとしたきっかけさえあれば、怒ったり後悔したり、不安になったり迷ったり、妬んだり、自慢して偉そうになったり、自分から乱れていこうとしてしまいます。
これらの乱れた心理状態は仏道では煩悩と名付けられておりますが、その特徴は、情報量を増やすことと言えそうな気がしています。
先ほどの例で申せば、「メールの返信が遅い」という現実の情報に対して、「自分は嫌われているのでは」とか「まだ返事をくれないなんて失礼だ」などというよけいな情報を新たに脳内で付け加えている。
こうした情報が増えれば増えるほど、心は乱れるのですけれども、あいにく人間の脳は、
「情報の量は多ければ多いほど、生き延びるために役立つ」
という発想で設計されてしまっているのです。
ゆえに、無駄な、自分を悩ませる情報ですら、好んで集めて心を乱してしまいます。
私が実践してきた仏道とは、このように乱れる心を丁寧に解剖してみせる心理学でもある。と思っております。
それを道具として、いろいろな煩悩から我が身を守る、心を保つお稽古をつけてまいりましょう。
小池龍之介
(><)
先輩から「お前は修行がたりない」といわれこの本をいただきました。
私はこの文章を読んだとき、ゴルフの心をそのまま表しているような気がしました。
トラブルになってもイライラしない
ミスショットしても言い訳しない
前の組が遅くてもせかさない
同伴競技者とスコアも飛距離も比べない
「自分を悩ませる情報を好んで集める」
これはまさしく、アドレスに入ってから自分はいつものスウィングはできるだろうか?バックスウィングは早くならないだろうか?真っ直ぐ打てるだろうか?
この他にも、左は池、右はOB、前のホールで悪いスコアは断ち切ってここからパーを取るぞ!という「自分を悩ませる情報を好んで集めている」から本来自分の持っているショットを自らしにくくしているのでしょう。
アドレスに入って体が始動した時点でショットは決まっています。
「あそこへ打つ!」
大切なのはこれだけだということが最近わかってきました。
「Take dead aim」ターゲットを1点に絞れ!
という諺にたどりつくわけです。
心を乱さないもう一つは「見栄」をはらないことだと思います。
OBを打てば誰でもショックをうけるし、まして同期仲間で行ったゴルフならば自然と悔しさや恥ずかしさがこみあげてくるもの。
そして心は乱れ、スコアも乱れていくと思います。
私は次にゴルフ場へ行くまでに心に植え付けることを決めました。
「この仲間の前で打てるOBはありがたい!」
これを心に植え付けておいて、OBを打ったときにすぐにありがたいという感情が湧いてくるよう訓練しようと思います。
アドレスに持っていくのは「自信」だけ!
⛳ki銀次郎
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