『ナイスショットは偶然の産物、ミスショットはスウィング自体の問題ではない!問題なのはショット以前の行動にある!』
【まえがき】
私はこの4年半で14万球の練習をしてきました。
ほぼ毎日100球練習した計算になります。
球を打っただけでなく、できるかぎりの時間をつかって
ショートコースへも足を運び、最高は1日で76ホール
プレーしたこともあります。
景色に目を慣らすことや、芝の上からボールを打つ練習を優先し、時には芝のパターグリーンのある練習場へ
パターだけ練習しに行くこともしばしばあります。
4年間、1年平均40ラウンド、合計160ラウンド
プレーしてきました。
しかしベストスコア83を2年も更新できていません。
練習をすれば、「いつかは上手くなる」と思いますが、
遠回りするよりは、早く上手くなる方法はないかと模索していました。
最近出合った倉本昌弘プロの「本番に強くなるゴルフ」
という本の中の文章が私の考え方を変えてくれました。
ゴルフの上達の一番近道は、景色の違うゴルフコースで
毎日練習ラウンドをすることではないでしょうか。
芝の上から球を打つこと、アンジュレーションの違う場所で
球を打つことを学習し、景色に左右されずターゲットを狙う
コースマネジメントを身につけることだと思っています。
しかしそれが不可能な我々アマチュアの、上達が遅い全ての問題は、
「練習場でできる、練習場で打てるショットをそっくりそのままコースでは打てない」
練習場と同じことをコースではできないということ。
練習場と同じ「心」で臨むことができないという点ではないかと思っています。
すなわち「練習のための練習」を繰り返し行っているのではないでしょうか。
ならば上達するためには
「試合のための練習」をしなければなりません。
すなわち練習場と同じことをコースで確実に復元できる
練習をしなければならないと感じています。
4年半で14万球練習してきてこの程度(>_<)
『どうせ下手くそなんだから、練習方法を変えてみよう』
このように考えるようになりました。
ではどんな練習をすればよいか、その根拠を私なりに考えたので書かせていただきます。
(反復練習の盲点)
練習場で見かけるほとんどの人は「反復練習」をしているに
過ぎないと思われます。
(反復練習が全く意味がないというわけではありませんので、悪しからず)
マットの上にボールをセットする。
足かクラブで転がしてセットし、構えては打つ、構えては打つということを安易に繰り返しています。
足とクラブヘッドでボールを挟んでティアップしてドライバーを打っている人もいます。
コースでも足とクラブヘッドでボールを挟んでティアップするのでしょうか?
コースへ行ってやらない動作は全く無意味だと思います。
真っ直ぐ飛べば満足し、ミスショットをすれば腹を立て、
一喜一憂してるだけにすぎません。
たくさん打って、汗を流し、筋肉痛にでもなれば、
「あ~いい練習になった」
というのが感想でしょう。
しかし技術は身についていないのが事実。
次の日に練習場へ行って、昨日ナイスショットできた
クラブを打ってみたらシャンクはするし、トップ、ダフリは
当たり前。これがゴルフなんです。
例えば、7番アイアンの練習を30球だけと決めて、
連続して同じ方向へ、同じ強さ、同じショットを繰り返し練習したとします。
どんなに下手な人間でも、同じことを繰り返し行っていれば、そのうちのいくつかはマグレ当りをする。
これを実力と勘違いしてしまう。
最悪なのは、29球目までミスショットを繰り返してきて、
最後の30球目(最後の1球)にナイスショット
(マグレ当り)が打てたとき、
「30球続けて練習したからだ、次は50球練習すればもっと上手くなるはずだ」と思い込んでしまうことです。
(もちろん正しい練習をたくさんすることは賛成です)
真面目に一生懸命練習をする人ほど、他のクラブでも同じことを行うでしょう。
特に我々アマチャには難しい3番ウッド、ボールが
ティアップされていない地面からのショットなど、
繰り返し繰り返し行うとします。
難しい3番ウッドなのでその練習の大半はミスショット。
ミスショットするからナイスショットが打てるまでむきになる。
一生懸命やればやるほどミスショットの数が増える。
すなわち「下手を固めている」ことに気がつかないのが一生懸命練習している本人なのです。
球を打つことで、「ショットの結果」を見てしまい、
無意識(考えなくていいことを考えてしまう)に
スウィングのアレコレを気にしてしまう。次のショットもミスをする。これを繰り返し行っているのです。
ゴルフにおいて「反復練習」が一番意味をなす練習種目は、
「素振り」や「ルーティン」といった、
容易に同じ動作を、自分の意志で繰り返し行うことが可能な練習こそ反復練習の意味があるのだと思います。
またスウィングフォームを作るには素振りが一番大切だと私は思っています。
(試合のための練習方法)
練習場で練習することで一番重要なのは、
コースで打つときとできるだけ同じ条件で、全く同じ動作をできるように訓練することでしょう。
私の場合、ターゲットを定め、今から打ちたい球を
イメージし、ターゲットにスクエアにアドレスし、
ボールの30cmほど先にスパット(打球方向目標)を
定め、ルーティンを行ったら3秒以内に打つ!
この一連の意識をルーティンで行う1回の素振りをする
短い時間の中で意識をします。
アドレスに入ったら何も考えないで、これら意識したことが
実行できるようにすることが練習場でやらなければならないもっとも重要な練習だと思います。
今から打ちたい球をイメージする。
最近まで私はなぜ打ちたい球をイメージするのかがわかりませんでした。
打ちたい球をイメージすることで、体は過去の経験から、その球を打つための体の動きしようと準備するはずです。、脳から体へイメージした球を打つ理想の動きを誘導してあげる役割になるからだと考えます。
スウィングを始めるときに、池やOB、その他のハザードが
頭の中で勝手に意識をするから、イメージした球を打とうと
する自然の体の動きを邪魔する。
体が勝手にイメージと違う動きを誘発しようとするのです。
こんなとき打とうとする球をイメージすること、あそこに打つという意志が強いことなどがイメージした球を打つ体の
動きへと導くために、優位に働き打ちたい球を打たせてくれるのではないでしょうか。
打ちたいボールをイメージすること、絶対にあそこへ打つ!という強い気持ちをもつことは重要になってきます。
打ちたい球をイメージし、構えたら3秒以内に打つ!
イメージが消えないうちにスウィングするということです。
アドレスしてからあれこれチェックし、時間をかければ
正確なスウィングができるものだと勘違いしている人が
多いのです。
時間をかければかけるほど、イメージは体の意識から
遠のき、最悪の結果を生み出すのです。
構えたら3秒以内に打つ!
これも練習場で練習を重ねておく必要があるでしょう。
(但し、ルーティンを正しく行ってから)
試合のための練習方法を倉本プロは次のようにもいっています。
同じクラブで打つのは3球まで、しかも1球1球方向を変えて打つこと。
私はこれに加えて、フルショット、ハーフショット、
スリークォーターショットなど1球1球スウィングの強さも
変えると更にいい練習になるような気がします。
それぞれのショットの飛距離を把握しておくと、トラブルのときに助けてくれるショットになる場合があります。
コースでは同じクラブで2度続けて打つ(OBなどの後は別として)ことはありません。
1球1球クラブを変えて、方向を変えて、
尚且つ〇〇カントリークラブの〇番ホールの景色や
ハザードを鮮明に思い出して、自分にプレッシャーを与え
練習場でショットすることが、「試合のための練習」ではないでしょうか。
※全ての練習においてルーティンは不可欠
(ルーティンの重要性)
ルーティン(routine)とは、決められた一連の動き、
決められた一連の動作。
ルーティン化とは、もともと不定期で行っていた作業などを、一連の動作としてパターン化していくことを指す。
ルーティンは初動作の更に前にある行動開始のスイッチ
だと考えられます。
ではなぜパターン化する必要があるのでしょうか。
パターン化、すなわち一定にすることで単純化するわけです。
単純化することで、次の動作も簡単に引き出せるというのが
ルーティンだと考えます。
またルーティンは体に安心感を与え、ゴルフの場合
ルーティンを行うことで、ハザードやOBといった恐怖を体から取り去る効果も生む効果もありそうです。
同じ動作をするから、次の動作がスムースに引き出せる。
だからミスをしない!
ミスショットは、ルーティンの工程(形、スピード)が
正しく行われなかったから発生するものなのです。
ミスショットは起きるべくして起きていて、
ナイスショットは偶然の産物なのであると心得よ!
すなわちルーティンに欠如する部分があったと原因が理解できる状態にしておけば、短時間(コース内)で修正することが
可能だということです。
ルーティンがきっちりできていて打ったナイスショット
こそが
「根拠のあるマグレ当り!」
なのです。
(すべてを「窮屈」にしない)
中部銀次郎さんの本にたくさんでてくる言葉に
「心を窮屈にしない」という表現があります。
心を窮屈(余計なことを考える)にすると、脳が勝手に
意識して判断し、体を勝手にコントロールしてしまい、
自分が意図した動きが正確にできない場合があります。
あるいは実力通りのベストパフォーマンスができない。
その代表的な例が、フルスウィングするつもりだったのに、
下半身が勝手に止まってしまい、上半身だけ先行して
左に引っ掛けてしまう。
それも重要な場面にかぎって現れてしまう。
これこそが何かの誓約を体にあたえ
「心を窮屈」にしているから起きる現象です。
体をスムースに動かす可能性をのこしたいなら、
ゴルフスウィングの場合、究極は
「心を窮屈にしない」
ここにたどり着くような気がしています。
「心を窮屈にしない」
この言葉と同じ意味することを言っているのは、
中部銀次郎さんだけではありません。
ハーヴィー・ペニックもその一人です。
この他にも表現は違いますが同じ意味合いのことを言っているプロやコーチがたくさんいます。
そして心を窮屈にしないということの条件の一つに
「欲を打ち消す」
ということがあります。
私たちレベルのゴルファーの場合の「欲」というのは、
池に入れたくない、OBは打ちたくないという、
「〇〇したくない」という欲と、
ワンオンさせたい、パーオンさせたい、真っ直ぐ打ちたい、
このパットを沈めたいという
「〇〇したい」
という「欲」この2つがあると思います。
真剣に考えてみてください。
これらの「欲」を打ち消すにはどうすればよいでしょうか?
皆さんは具体的な答えをお持ちでしょうか?
そしてそれを行動に移すことができますか?
これもゴルフの上達に必要な項目の一つだと思います。
私ki銀次郎が「欲を打ち消す」「心を窮屈にしない」
この方法として私が出した答えは2つです。
ルーティンを正しく行う。
スパットだけ見てスウィングする。
ルーティンという一連の同じ動作をパターン化することで
「心を窮屈にしない」
最初にターゲットを見て方向を定めアドレスしたら、
ボールの先のスパットだけ見てショットすることで
「欲と恐怖を打ち消す」
スパットだけを見ることで、池やOBの意識を薄れさせる。
2打目のアイアンショットの場合も、最初にターゲットや打つ方向を定めたら、ピンというターゲットを頭から打ち消す、
スパットという近くて小さいターゲットだけを見て
ショットに挑むというのが答えです。
以上の2つ以外にも、スウィングのスピードやタイミング、
正確な軌道、などもナイスショットの条件にはありますが、
コースへ行ったときに練習場と同じスウィングができるようにルーティンとスパットスウィングをより正確に実践できるような練習に励もうと思っています。
パワーをつける方法や練習のレポートも追ってブログに
アップするつもりです。
以上の文章は全て私のオリジナルですので、練習に悩まれている方、また練習を一生懸命に行っている方が、
「参考になったな」と思っていただけたら幸いです。
(>_<)
ki銀次郎
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