2015年5月15日金曜日

しない生活(小池龍之介)

つながりすぎない、イライラしない
言い訳しない、せかさない、比べない


ときどきこういう文章を読んで、
自分をみつめなおす時間も必要かも?

ki銀次郎




~自分の優先順位が低いことに腹を立てるのは恥ずかしい~

一ヵ月も前からの約束を「『ごめん、今日宅配便が来るから』と反故(はご)にされた。」
反故(ほぐ、ほんご、ものを書き損じて不用になった紙)


漫画家の久米田康治さんが、「僕なんかの約束なんてどうでもいいですよ」と、自虐的(じぎゃくてき)に漫画の巻末エッセイにかいておられたのを、面白く拝読いたしました。
自虐的(自分で自分を苦しめる様)



本頁では、会う約束をキャンセルされたとき、心がチクッとする仕組みを、考えてみましょう。


実は筆者も約束をキャンセルされたときに、まさに「荷物を持ってなきゃいけないから」と言われたことがあったのを思い起こしました。


そのとき、心に
「ええ!?そんな理由でっ」
という納得できなさと不満が生じていたものです。


その納得できなさを分析してみますと、
「宅配便より自分の優先順位が低いなんて許せない」
という、プライドの煩悩のしわざであることがわかります。



では、キャンセルの理由が、急に大事な仕事が入ったから、ではいかがでしょうか。


「自分は仕事より優先順位が下」
ということが不快ではありましても、
「仕事なら仕方ないよね」
という人が、多いことでしょう。



けれども、自分を優先してほしいプライドの煩悩が強いと、
「仕事より自分が下」
という不等式にも耐えられず、イライラしてしまうことでしょう。



それらのイライラの背景にあるのは、こんな幼稚な思念です。
「うわーん、我が輩は宅配便や仕事なんかより、はるかに価値ある存在のはずなのに」と。



そんなセリフ、恥ずかしくて言えませんよね。
その恥ずかしさを自覚すれば、ハッと目が覚めて不満も静まる。



宅配便を優先されてすら不満を静められれば、上級者と申せましょう。
いやはや、私はまだ上級者にはなれないようです。
小池龍之介

(><)
自分自身の足元というのは、本当に見えないものです。
ものというのは小さければ小さいほど見えにくいものです。


自分が問題視しているものが小さいのであれば、そんな小さなことに拘っている自分はもっと小さいということを、自分に言いきかせなければなりません。


自分の足元の小さいものを見失わないように普段から注意しないといけません。
その第一歩は、他人に優しくするという姿勢なのかもしれません。
ki銀次郎

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