身長178cmと世界を戦う選手としては小柄な錦織圭選手が、
世界ランク5位以内にいる強さの秘訣に触れたいと思います。
数字で表現するならば、リターンが断トツに優れています。
そのリターンを素早く反応させているのが彼の“スプリットステップ”です。
テニスやバドミントンをしていた人ならば耳にしたことはあると思いますが、それ以外のスポーツ選手にはあまり馴染みのある言葉ではありません。
“スプリットステップ”
次の動作へ素早く動き出すための準備動作をいいます。
ステップそのものはご存じでも、その仕組みについて科学的、人体的に説明のできる人は少ないと思います。
ここで「コーチの神髄」が詳しく説明してみましょう。
反射神経の伝達、脳で出した指令が指先や足のつま先まで到達する時間は通常の人間で0.03秒だそうです。
錦織圭選手の場合は0.015秒で通常の人の半分というか、倍の速さで反応できるのです。
また、後述する内容につながってきますが、仮にダンベルを片腕でMAX40kg上げることができる人が、両腕に40kgのダンベルをもって持ち上げることができるかというとコレは不可能だそうです。
脳がそれを許さない仕組みになっているそうです。
これを前提としてスプリットステップを考えたときに、いったん両足でジャンプした場合、着地も両足で行っては次の動作へ移る時間は、着地を片足で行ったときに比べると遅れてしまうのです。
錦織圭選手はこのスプリットステップの着地を、毎回片足で行っています。
偶然なのか縁があったのかわかりませんが、この片足着地の“スプリットステップ”でプレーしていたのが、現在錦織圭選手のコーチをしているマイケル・チャンなのです。
錦織圭選手はこのスプリットステップの着地を、毎回片足で行っています。
それだけではありません。
相手選手がボールを打つ瞬間にスプリットステップ用のジャンプをし、反応しなければならない方向を瞬時に判断し、その逆側の足を先に着地させているのです。
これをできるスポーツ選手は世界でも数えるほどしかいないそうです。
この“スプリットステップ”まだまだ活用されていない他の競技にも使える場面があるような気がします。
ki銀次郎
0 件のコメント:
コメントを投稿