本書は私が絶頂期に書かれた。
一生でこれほどゴルフについて考えた時期はない。
―ボビー・ジョーンズ―
序(チャールズ・プライズ)
ボビー・ジョーンズは28歳という若さで、8年間の公式競技から引退した。
その間、イギリスとアメリカで参加したナショナルチャンピオンシップの6割強で優勝した。
ボビー・ジョーンズは極度の重圧のもとでもスコア・カードに連続
7つの3を並べ、40ヤードのパットを沈め、コース・レコードを
出した翌日みずからそれを塗りかえることができるし、実際にそれをやってのけたゴルファーだった。
その反面、18ストロークというほとんど信じがたいリードで首位に立ってメジャー・トーナメントの最終三ホールを迎えながら、大崩れして4オーヴァー・パーに終わるゴルファーだった。
彼はすでに事実上近代ゴルフの発明者であるエドワード七世時代の
イギリス人、ハリー・ヴァードン以来の最も知的なゴルファーであり、知的ゴルファーという点でジョーンズ以降のゴルファーで彼に
匹敵するのは、おそらく成熟期のベン・ホーガンただ一人だった。
チャールズ・プライズ
0 件のコメント:
コメントを投稿