2016年LPGAツアー第18戦『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディストーナメント』の大会最終日が7月17日(日)、茨城県阿見町のイーグルポイントゴルフクラブ(6,582ヤード/パー72)で行われた。
首位と4打差の4アンダー6位タイからスタートした全美貞が、6アンダー66でラウンド。2013年の『ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGAレディスカップ』以来となる3年ぶりの優勝を手にした。
先週の段階では「ゴルフを辞めてしまおうか」と思うほど悩んでいた。
一昨年に右手首を怪我したことをきっかけにゴルフの調子を崩し、それからは何をやっても上手くいかずに完全に自信も失っていった。
今年に入ってからはゴルフ自体の調子こそ上がりつつあったものの心がついてこなかった。そんな時でも常に励ましてくれたのが義兄でありコーチである金鐘哲さんだ。「まだやれる」という言葉を信じて今週の試合にのぞんでいた。
まさか優勝できるとは思っていなかった。信じられない思い、義兄への感謝の思いからか会見で涙が流れた。振り返ってみれば3日間ノーボギーの素晴らしい内容のゴルフだった。この優勝を機に更に上のレベルを目指したいと誓う。生涯獲得賞金10億円と共に、ツアー30勝の永久シードも視野に入っている。逆転で飾ったツアー23勝目は、2012年に4勝を挙げて賞金女王に輝いた頃の強さを取り戻すための大きなきっかけとなるだろう。
おしくも1打差で2位になってしまった今大会初代優勝者の木戸愛は、ラウンド後に声を絞り出した「やっぱり悔しいですね」「ナイスプレーでしたけど、集中と緊張のバランスをうまくコントロールできなかった」「“まだまだ”だと感じるのは17番のセカンドショット。ああいうプレーが減る様にもっと練習しないといけない」。自分を鼓舞するかのように、目を潤ませながらも強い言葉で語った。
18番の5mのバーディパットもわずかに右。4年前の再現はならなかった。
今週のような強い気持ちがあれば、近い将来必ず優勝争いのチャンスが訪れるだろう。今回の負けは木戸を大きく成長させるに違いない。
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