ボビー・ジョーンズが年間グランドスラムを達成した翌年、1931年に発売された日本初の本格レッスン書。
85年経った今も、その教えはゴルファーの心に響く
◆ボビー・ジョーンズの努力
ボビー・ジョーンズは、一般に推測されている様な、天才として産まれた人ではない。彼もまた永年の間、研究や実験に、火の出る様な勉強をした人である。
例えば彼の昨年一昨年頃のフォームが、1922年頃のと大に異なっていた事を思っても、想像し得られる。
最初、彼は、球を飛ばす事にのみ重きを置いて、成功した人であって、或るトーナメントで306ヤードも高く飛ばしてグリーンに落とした事等もある程で、従って、その頃の彼の、クラブヘッドが球に接触する点は、改良したのよりも、手前で打たねばならなかった。
彼は、これを全々更えて、低く飛んでなお転がって行く方法に改めてしまった。次項の解図は、これを充分証明している。
Beat or be beaten.(打つか打たれるか)
Eat or be eaten.(食べるか食べられるか)
Be killed or kill.(死ぬか殺すか)
Choose which you will.(どちらかを選びなさい)
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