キャディさんにおんぶに抱っこではなく
自分の推理力と判断力を総動員して
コース設計者と対話する。
そうすればゴルフはさらに楽しく、味わい深くなる。(中部銀次郎)
“平均の法則”
ゴルフには平均の法則が働くと中部銀次郎は言う。
たとえば普段90くらいで回っている人が、フロント9を40で
上がったとします。
これは午後の出来次第では自己ベストだぞなどと気合が入るのですが、後半はきっちり50を叩いて、トータルスコアはなんてことない90ジャスト!
「ハイ!身に覚えが多々あります」
その逆に午前のハーフで大叩きして、すっかり諦めた午後の
ラウンドが、なんだか淡々とうまくいき、終わってみるとなんだかいつもと変わらないスコアになっている。
『不思議と帳尻が合うんですね』
だから“平均の法則”が働いているんです。
でもそれって身もフタもない気がします。特に前半が良かったのに後半はきっちり大叩きっていうパターンどうにかなりませんか。
午前のスコアが良かったとき、あなたはどんな気持ちで午後の
ハーフに臨みますか?
「そりゃもうこの調子なら80台前半!それどころか夢の70台も
出せるかも知れない!いやこんなチャンスはめったにないんだから出さなきゃいけない・・・」
『そんな風に自分で自分の心を縛ってしまうから、体も萎縮して
スムースなスウィングができなくなってしまうんです』
『当然の結果として午前中のゴルフからは考えられないような
ショットをしてしまいます』
『無理に取り返しにいき、さらに深い泥沼に落ち込んでしまうのです。すると働くはずの“平均の法則”さえ突破して怒涛の大叩きにさえなりかねません』
「それじゃ平均の法則に甘んじろというのですか?せっかく午前のハーフが良くても、どうせいつものスコアに落ちついちゃうんだから、身の程知らずの夢は見るなと?」
『いいえ!心の基準をどこに置くかで午後の結果はずいぶん違ってきます』
『基準を午前のスコアに設定しない。基準を自分の持てる力や技術の範囲にしっかり据える。その範囲の中で最善を尽くす。そんな心構えで午後のラウンドに臨むことができれば、あなたの平均の壁を突破できる日もぐっと近づくんじゃないでしょうか』
中部銀次郎
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