私は日本の美しい自然の中でのゴルフ場設計の仕事に誇りを持っている。
この一生涯の仕事が安易な妥協で無になってしまう。
「井上のコースはこの程度か・・・・・。」と言われる。
そう評価されない為にも自分自身で常に納得のゆく仕事を厳選してきた。
井上誠一
最終章 距離感のつかみ方とその錯覚
~目標物をまず決めよう~
さまざまな要素で、実際の距離をつかむ感じをさまたげているわけだが、プレーヤーは、逆にこれを利用することができる。
プレーヤーは距離をつかむといってもこれはあくまで目測であるわけだから、200ヤード以上もある時に、その上での5ヤード、3ヤードまで正確につかむことは非常に困難である。
しかし、50ヤードや80ヤードの近い距離の場合は、比較的に正確にその距離をつかむことができる。
例えば、200ヤードの距離をつかむ時など、その途中にあるバンカーや樹木を利用して距離を区分して測定するのである。
バンカーまでは70ヤード、バンカーからグリーン手前の樹木までは80ヤード、残りは50ヤードというようにするわけだ。
漠然と見て、180ヤードか、200ヤードかという距離をつかむのは、非常に無責任なことで、それは、そのまま、自分の次のプレーに影響してくるのだから、距離はしっかりつかまなければならない。
井上誠一
(><)
Take Dead Aim(ターゲットを一点に絞れ!死ぬ気で目標を定めよ)などと訳されているようだ。
この言葉は全米女子オープンで教え子の一人であるBetsy Rawlsがプレーオフを戦ったとき、ハーヴィー・ぺニック氏が彼女に送った電報の言葉で有名になったフレーズです。
更にこんなことを言っています。
ゴルフ・メディシン(Golf Medicine)アスピリンを飲むようにと言われても、その錠剤をひとビン全部一度に飲むようなことはしないでしょう。ゴルフも同じです。
ゴルフのスウィングは何かをちょっと変えただけでも大きな変化をもたらすことがあるのだ。そして何かを変えて改善が見られたときに人はその変更をさらにやろうとする傾向があるが、それは間違いのもと。
アスピリンを飲むときに一回の適量があるようにゴルフ・スウィングの変更も同じ。良いと思っても、それをやり過ぎると逆効果になり兼ねない。
また、ゴルフのレッスンは練習の場とは違うのです。練習を意味のあるものにするために行うものなのです。
ハーヴィ・ぺニック
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