2015年12月17日木曜日

竹林隆光の間違いだらけのクラブ選び

棒はどこにでも落ちていた。道具を手にした人類と、
道具をついに使わなかった類人猿。棒を手にした者が勝ちを収めた。

しかし、それが手に余る巨木であれば、どちらにも、意味はなかったはずだ。
使いこなせる技術と、使われる道具の間に、一つの必然性があるのだ。



第1章:シャフト選びの注意すべき点(アイアン編)

◆インパクトでヘッドスピードが最大になるのが最適重量
アイアンのシャフトはスチールやカーボンなどが使われていて、力のある人や上級者はスチールがよく、カーボンは非力な人向きと思っているゴルファーも少なくない。


一般的にいえばスチールは重くカーボンは軽いのでそう思ったのだろうが、これはほとんど関係ない。
実際、カーボンシャフトのアイアンを使っているプロもいる。


基本的には、スチールにするかカーボンにするかは重量を目安に、自分に合ったものを選ぶべきだ。


ドライバーも同じで、ゴルファーそれぞれに最適な重量があり、重すぎるとクラブの慣性で引っ張られ、自分がイメージしているよりもトップの位置が深くなりやすい。
反対に軽すぎるとバックスウィングが浅くなり、十分なヘッドスピードが出ない。


それでは最適な重量はどうやって導き出すのか、ということになるが、よく言われるのは「打てる範囲で重いほうがいい」ということだ。


確かに間違いではないけれど、打てる範囲と言われてもわかりにくい人が多いのではないか。
そこでもう少しわかりやすく言うなら、インパクトでヘッドスピードが最大になるような重さが、それぞれの最適重量である。


こんなことをいうと、「ヘッドスピードはだれだってインパクトで最大になるのでは」という人が多い。しかしそうではない。


たとえばクラブが軽すぎる場合はどうしてもインパクトより前で最速になりやすいし、逆に重すぎるとインパクトを過ぎてから最速になったりする。これでは持てるパワーは生かせないことになってしまう。



スチールのほうが距離の安定性が高いとか、カーボンのほうが軽くて振りやすい、といった人が少なくないけれど、基本的には素材よりもその重量をひとつの目安にして選ぶべきである。

竹林隆光

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