2015年12月18日金曜日

中部銀次郎のゴルフ(体之巻)

自分なりに精神的な制約を取り除く方法を考え出す。
それが練習の真の目的であり、上達するひとつの方法だと思います。


練習場ではそういう訓練をする。
訓練していけば必ずその方法は見つかります。
ムダ球を打たない効果的な練習方法とは・・・・・
中部流の奥義、ここに完結。



~トップの位置~



「中部さんトップの位置ってどこが正しいんでしょうか?」
『それは体の硬さ柔らかさによっても違うし、年齢による変化もありますから』


「すると絶対的なトップの位置なんて存在しない・・・?」
『はいそもそもトップはこの位置じゃなきゃいけないという発想を持っていませんから』


「でも私はその位置が決まらないとどうも不安で仕方ないんですよ・・・」
『じゅあ、むしろこう考えたらどうでしょう?』


『私の場合はアドレスで頭が下がらないことに気をつけます』
「あの・・・アドレスじゃなくトップの位置を教えて・・・・・と?」


『頭が下がっていると結果的に肩が回りにくくなります。そのためバックスウィングが不十分になりがちなんです』
「つまりトップの位置はここにありきという考え方じゃなく、スムーズにトップにたどりつくよう準備しておけと」



『次にグリップの力加減ですが、左手の3本指(小指、薬指、中指)しっかり握り、2本指(人指し指、親指)はリラックスさせる』
『小指側の3本をしっかり握ると左腕内側の筋肉を使え、逆に親指側の2本に力を入れると肩まで緊張しスムーズなバックスウィングの妨げになる』


「なるほど・・・この話もまたあらかじめスムーズにバックスウィングができる準備をしておけと!」
『で、頭を動かさず腰が右に流れないで、しかもクラブヘッドが球より外へでない、この心がけでバックスウィングすれば、その人に相応しいトップに収まるはずです』


「結局トップの位置はここにあるべきって発想自体が違っていたってことですね」


『最初に言いましたがトップ位置は年齢によっても違ってきます。私自身も若い頃より低くなっているはず。それでも不都合なことは何もありません』



『ここまでいかなきゃトップじゃない!なんてリキむから、かえってスウィングをぶち壊してしまう・・・とは思いませんか?』
中部銀次郎

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