2014年5月23日金曜日

ゴルファーのスピリット(著者 鈴木康之)

上質ゴルフ人の紳士道と武士道
上手いゴルファーよりも
美しいゴルファー
誇りあるゴルファーになろう。

鈴木康之




“クラブと苦楽を共にする”

「今もパーシモンですよ。こんなに面白いクラブをなんで手放さなくてはならないんですか」
堀越栄治郎さんには笑い返されてしまいました。



堀越さんは学生時代には倉本、湯原ら強豪揃いの中を競り合い、
所属の太平洋ではクラブチャンピオンに初代から五度名前を刻みました。



それにしても私の記憶では、
パーシモンヘッドはインサートの両脇のフェース部分が割れ、剥がれ、硬いツーピースボールになってさらに無残に傷みましたけれど・・・・・



それを言って恥ずかしい質問をしたと気づきました。



堀越さんのショットは打点がバラつかないからフェースが傷むことはなっかたのです。



アイアンはマッスルバック、パターはキャッシュイン!
「味がありますよ」



ユーティリティとやらにも興味がない。
いまだな2アイアンです。
ヘッドのちっちゃな25年前のダンロップ。
堀越さんが少しでもミスをすると、クラブがぴしゃり



「ヘタ、違う」



とクラブが教えてくれるのだそうです。



「パーシモンはびっくりするような球は出ません。こういう球を打ちたければこう打てばいい。こう打ったからああいう球になった。呼吸が合って、互いに納得ずくで折り合いがつきます。信賞必罰の正直な会話があるんです。
それがパーシモンなんです」


堀越栄治郎

信賞必罰(手柄のあった者には賞を与え、あやまちを犯した者は必ず罰すること)

(><)
当時78歳のミュージシャン渡辺貞夫さんが、マッスルバックアイアンを使い続けていると話している番組をテレビでみました。



「道具は難しいほうがいいんだよ、難しい楽器はその楽器にしか出せない音があるんだ。だから私はマッスルバックアイアンを使っている。楽器と同じで芯に当たったときは他では味わうことのできない音を奏でてくれるんだよ。クラブと会話するのは楽しいよ。パターはもちろんL字パターだよ」



私は78歳の渡辺貞夫さんの話をきいて、ならばマッスルバックを使い俺もクラブと会話がしたい。それなら迷うことない、どうせ下手なんだから1日も早いほうがいいと思いました。



道具に詳しい友人に相談しタイトリストの670FORGEDを購入。
いまも使っています。


 マッスルバックアイアンを使って4年
まだクラブと会話するほど上手くはないが、インテンショナルに球を曲げたり、芯に当たったときの感触と感動は言葉で表現できません。
相応しい言葉が見つかりません。



先日、キャビティアイアンを使っていた64歳の人に私の670のお古を差し上げたら、
「もっと若いときから使えばよかったよ」
といっていました。



難しいといわれているマッスルバックですが、もちろん私はそれを使ってスコアアップを目指しています。
先日MIZUNO MP68を進めた後輩が
「ハーフで34を出しましたMP68アイアン最高!」
こんなメールがきましたから。



彼はきっと以前使用していたキャビティアイアンでは、34というスコアは出なかったかもしれません。
クラブと会話しながら34が出せるスウィングを作ってきたんだと思います。



スコアアップに優しいクラブを使用する方法、それもありだと思います。
しかし私は、せっかくこんなに面白くて夢中にさせてくれるゴルフに出会ったのだから、
オートマティックじゃなくてマニュアルを運転したいと思いました。



マッスルバックアイアンは、これから先も私のゴルフ人生でたくさんの感動を与えてくれることでしょう。
ki銀次郎

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