勉強は優等生だったがガキ大将だった私を、
「アイツのガキ大将ぶりには情けがある」
と褒めてくれる人がいた。
それが父の友人から父へ伝わり、父から私に伝えられたとき、体が押しつぶされるような喜びを覚えた。
このときの喜び、いつまでも消えなかった。
だから私も、子どもたちを褒めるときは直接褒めない。
どこがよくて、今何をすればいいのかを交え、
間に人をいれて褒めてきた。
それを人から伝え聞いた子どもは、静かに喜ぶ。
足で地面をたたき、叫び声を上げて体全体で喜ぶのではなく、かみしめるような喜び方をする。
直接褒められたときの激しい喜びは一週間で消える。
人を介して叱ると恨みがでる。
叱るときは直接叱る!
直接、叱られれば、叱ってくれた相手の気持ちが伝わってくる。
「アイツはダメだ」
と人を介して伝わってくると、
その叱りは批判された子への裏切りになり、不信感が生じ恨みもでるだろう。
子どもに恨みを与えてはいけないと思う。
もし与えたとすれば私は幼すぎた、未熟者だった。
坂田信弘
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