“服装について”
最近はゴルフの服装もだいぶ自由になってきましたが、今でもメンバーコースはもちろんセミパブリックやパブリックでも伝統的なdress code(服装規定)を遵守しています。
世界のゴルフの発祥地と言われているセント・アンドリューズのオールド・コースは、パブリックだからでしょうか、特にドレスコードはなく、コースのホームページには“Normal golf attire”(通常のゴルフの服装)としか書いてありません。
しかし、同じスコットランドのエディンバラの近くで世界最古のゴルフクラブと言われるミュアフィールド(Muirfield,home
of the Honourable Company of Edinburgh Golfers)は、ドレスコードを厳格に遵守するよう求めています。
イギリスとアイルランドのコースはほとんどがかつてはかなり厳格な規定をかかげていましたが、最近は常識的な服装を求めているだけで、北アイルランドにある名門ロイヤル・カウンティダウン(Royal
County Down)でさえもドレスコードはないと言っています。
アメリカでは古いところ、格式が高いと思われているコースは厳格ですが、“Dress
properly”(適当な服装をしてください)で済ませているところもあります。
メンバーコースのゲストとして招待された場合は、メンバーに恥をかかせないように、事前に確認しておくべきでしょう。
特に暑い夏は要注意です。
今や国民的スポーツとなっているゴルフで、どうしてそんなに服装にうるさいかと問われれば「伝統」と言うしかありません。
最近はほとんどの人が携帯電話(イギリスでは“mobile
phones”が一般的ですが、アメリカでは“cellular (cell) phones”一般的です)を使っていますが、ゴルフ場での携帯電話使用禁止しているところもあります。
マナーに厳格なミュアフィールド・ゴルフコースのビジター向けガイダンスには、ドレスコードの一部として次のように書かれています。
“Mobile telephones are NOT to be used for incoming
or outgoing calls or text messaging either in the clubhouse , on the course or
within the club’s grounds”
(「携帯電話は、クラブハウス内、コース上またはクラブ敷地内において、受信または発信通話用に、あるいはメール通信用に使用しないことになっています」)
ミュアフィールドのドレスコードには、クラブハウス内における写真撮影禁止も入っています。
“Photography is not permitted in the
clubhouse”
プロの試合で、選手がバックスウィングを始める瞬間に携帯電話のカメラでパシャリと音をたてて撮影するファンがいる事実は嘆かわしいことです。
次にイギリスのロンドン郊外にある有名なゴルフ場
“Wentworth Club”のドレスコードを紹介しましょう。
ウェントワースでは、クラブハウス内の規定とコース上の規定、その他にバーでの服装、テラスでの服装まで規定が掲載されています。
コース上での規定のみ日本語で紹介しましょう。
(a)ブルーのデニム服装と襟なしTシャツは、いかなるときもコース上では許可されない。女性は、袖なしのシャツでも仕立ての良いものなら着用してよい。「レギングス」はゴルフコースでは許可されない。
(b)ゴルフコースではスパイクまたはゴム底のゴルフシューズを着用しなければならない。練習場で運動靴を履くことは問題ない。
(c)夏に男性メンバーとゲストが仕立ての良いバーミューダーショーツと膝までのソックスあるいは白い短いソックスを履くことはできる。女性は膝丈のソックスを着用してもよい。
(d)トレーニングパンツは、コース上、ドライビン・グレンジ、またはその他のどの練習場でも認められない。
(e)野球帽あるいはその他のいかなる仕様の帽子も後ろ前に着用することはできない。
(f)駐車場で着替えや靴の履き替えをすることは厳禁とする。
その他、ズボンの裾をたくし上げたり、靴下の中に入れたり、シャツをズボンの外に出して着用することを禁止しているゴルフ場もあるのでプレー前にゴルフ場のドレスコードをチェックしておくことをお勧めします。
現在はインターネットで調べればたいていわかります。
電話で問い合わせる場合
“Do you have a dress code?”と聞いてもよいのですが、直接的に次のように聞くこともお勧めします。
“What is the dress code?”(どんな服装規定がありますか?)
(><)
ドレスコード!非常に難しい問題ですよね。
欧米はドレスコードがなくても、レディーファースト、テーブルマナー、そして洋服を着る文化が生まれたときから身の回りにあるので、厳しいドレスコードがなくてもある程度守られているような気がします。
ファッションのベースはみんな自分の好きな形や色の洋服を着ていて、わざと格好悪く着飾る人はいない、自分の中では格好をつけていると思って洋服や靴を選んでいるはず。
着物文化で育った日本人は、洋服文化の最低限のエチケットをクリアしたファッションを知らない。
“ドレスコード”自体を知らない人が多い。
昨今の日本のゴルフ場は、ゴルフ人口の減少などの問題をかかえ、低料金化し一人でも多くの客を入れないと経営が成り立たない。
なりふり構わず集客をするゴルフ場側は、ドレスコードに対して客に強い姿勢を示すことができない。
ファッションメーカーも、人口の多かった団塊の世代から、20代の新社会人客をターゲットとした。
ゴルフ場におけるエチケットや文化を無視したファッションに拍車がかかり、色もデザインも販売重視が先行し、着用する以前にドレスコード違反のアパレルが横行している。
ゴルフ場におけるエチケットや文化を無視したファッションに拍車がかかり、色もデザインも販売重視が先行し、着用する以前にドレスコード違反のアパレルが横行している。
例えばアマチュアのファッションリーダーはプロゴルファーではないだろうか?
スポンサー欲しさに着たくもないウェアを着用しているプロゴルファーも少なくない。
スポンサー欲しさに着たくもないウェアを着用しているプロゴルファーも少なくない。
高機能の長袖のアンダーウェアを、半袖シャツの下に着用するファッションはとても好きにはなれません。
あのファッションが格好いいのであれば、とっくにパリコレのデザイナーが紹介するはずだ。
あのファッションが格好いいのであれば、とっくにパリコレのデザイナーが紹介するはずだ。
あれは半ズボンからレギングスを出して着用しているのと同様に見えてしまいます。
伸縮性の高いアンダーウェアを着用しただけでアスリート気分に浸っているようだ。
伸縮性の高いアンダーウェアを着用しただけでアスリート気分に浸っているようだ。
また女子プロゴルファーの大半は、上着の裾をパンツやスカートの外に出しています。
特に肥満体系の選手はほとんどお腹を隠すように上着の裾を出しています。
ゴルフ場でよく見かけるのがポロシャツの襟を立てて着用する人。
もちろんかっこいいと思っているか、日焼け防止策だとしか思えない。
少なくともゴルフ場内では、ポロシャツの襟をたてる着こなしは下品にしか見えない。
少なくともゴルフ場内では、ポロシャツの襟をたてる着こなしは下品にしか見えない。
何かファッションの基本を取り違えているのではないでしょうか?
PGAツアーの選手でポロシャツの襟を立てている選手はほとんど見かけない。
PGAツアーの選手の多くは、プレスラインがしっかり入った真っ白いパンツに襟付きのポロシャツを着用して、もちろんシャツの裾はパンツに入れて、ベルトをしっかり見せいる。
まさしくゴルファーの正装である。
まさしくゴルファーの正装である。
ポロシャツの襟を立てたり、上着の裾をだしたり、スタンドカラ―のシャツを着たり、アンダーウェアを半袖シャツの下から出しているファッションなどPGAツアーでは見たことがありません。
こんな目線でマスターズを観戦してみてはいかがですか?
欧米はドレスコードが特に表示されていなくても、
“常識的な服装”“適当な服装”という表現でも
ドレスコードは守られているように思います。
“常識的な服装”“適当な服装”という表現でも
ドレスコードは守られているように思います。
理由は、ゴルフそのものが生活に浸透していることやゴルフの文化や歴史もきちんと学んでいるからでしょう。
“適当”という言葉の正しい意味はご存じですか?
“適当”という言葉を、
日本人は“いい加減”という意味合いで使っていることが多いと思いませんか?
日本人は“いい加減”という意味合いで使っていることが多いと思いませんか?
“適当”とは?
ある条件・目的・要求などにうまくあてはまること。
かなっていること。
ふさわしいこと。また、そのさま。
とあります。
ゴルフ場でのドレスコードは、最低限他人を不快にさせない服装を心掛けるということと、ゴルフ場にはドレスコードがあるということを把握しておくべきではないでしょうか。
ki銀次郎
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