1934年にボビー・ジョーンズと
友人で実業家のクリフォード・ロバーツの企画により
「オーガスタ・ナショナル招待選手権大会」と題して開幕したが1939年に当初ロバーツが考えていたものの、
ジョーンズが嫌っていたマスターズというタイトルに変更された。
毎年4月2週目の日曜日に最終日を基準に開催される。
出場選手は前年度の世界各地のツアーでの賞金ランキング上位者、メジャータイトル優勝者など。
招待資格を満たす名手(マスター)たちしか出場できないことから「マスターズ」の大会は“ゴルフの祭典”として最も敬愛されている。
他のゴルフメジャー大会は毎回コースが異なるが、マスターズは毎年同じオーガスタ・ナショナル。ゴルフクラブで開催される。
このコースはとりわけグリーンの難度が高く、
「オーガスタのグリーンには“魔女”が棲む」とよく言われる。
更にINの11番・12番・13番の3つのホールに至っては
「神に祈る」という意味も込められたのか分からないが
別名《アーメンコーナー》と言われて恐れられている。
フェアウェイもアンジュレーションが大きく、
バーディを狙うにはティショットを正確に理想的なセカンドショットのポジションに運ぶ必要がある。
また、谷と森が作り出す気まぐれな風が更に難易度を増す。
こうした環境がトーナメントの名の通り、名手(マスター)に相応しい技術の持ち手を選ぶことになる。
一方、ラフはセカンドカットまでとなっており、
長いラフのセットとなる全米オープンとの違いが顕著に表れる。
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは福岡市と同じ北緯33度にあり、とても暑い街である。
避寒地のゴルフコースとして設計され、
マスターズが終了すると同時に夏場の間はクローズとなる。
もとの果樹園には、園芸用草花が植えられており、
その草花をコース内に流用したことで、「世界で一番美しいゴルフコース」と称されている。
7,445ヤード Par72の18ホールには、個々の草花の愛称が与えられている。
コースの戦略的特徴を熟知することで、世界の名手たちがどう克服するのか、観戦力が増すことでさらに楽しみが倍増するであろう。
コースのメンバーは世界中に約300名いるが、
当然会員希望者は多く、会員になるためには数十年程度待たなければならないと言われているほど難しい。
プライベート・コースのため、コース会員の同伴か、マスターズの運営ボランティア等でないと一般人はプレーできなく、一般人がプレーするのも大変に難しい。開設以来、女性会員は認められていなかったが(会員同伴のプレーはできる)
2012年8月20日、元アメリカ合衆国国務長官の
コンドリーザ・ライス氏と実業家のダーラ・ムーア氏の2人を、
初めての女性会員として迎え入れた。
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