11月30日、ヤマハスタジアムでJ1昇格をかけた
プレーオフが行われた。
ジュビロ磐田vsモンテディオ山形。
引き分けなら年間順位が上の磐田が勝ちあがる絶対絶命の状況だった。
後半ロスタイム92分
右コーナーキックを山形DF石川がゴール方向へ蹴りだした。
スタンドをほとんど埋め尽くした磐田のサポーターは、
一瞬の静寂のあとワァーッという悲鳴に変わった。
『狙ったつもりはないが、もしかしたら入ったかも』
と思いながら打ったヘディングシュートがネットを揺らした。
得点を決めたのは山形のゴールキーパー山岸範宏(36歳)だった。
ロスタイム、最終プレーになるかもしれない場面で攻撃に加わるために
ゴール前にきていたのだ。
久しぶりにかっこいい“男”を見た。
6月に出場機会を求めて山岸は、J1浦和から山形へレンタル移籍していたと聞く。
プレーオフ進出をかけたJ2最終節を前に、山岸はコーチと二人でこうした場面を想定して、コーナーキックを頭で合わせる練習をしたという。
練習では1本も決まらなかった。
山岸は
『もう二度とできないかも』
という談をのこしている。
6月に移籍してきた山岸のような選手を、
キャプテンに据えたモテディオ山形というチームにこそ
“コーチの神髄”を感じてしまう。
『僕らはまだ何もつかんでいない、千葉に勝つための準備を進めるだけ』
と冷静に山岸は話す。
⛳ki銀次郎
決勝は千葉が相手、山岸の努力が報われるべく勝利を願いたい。
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