2014年12月5日金曜日

しない生活(小池龍之介)

つながりすぎない、イライラしない
言い訳しない、せかさない、比べない


ときどきこういう文章を読んで、
自分をみつめなおす時間も必要かも?

ki銀次郎




“「あなたのため」と言うときの本心は「自分のため」”


「子どものためを思って『あなたのためだよ』と注意しているのに、
反発して言うことを聞いてくれない」
子育て中のかたから、こんな悩みを聞くことはよくあることです。



ご本人は「子どものため」と思っているのでしょう。
けれども、本人が気づいていないだけで、「自分のため」なのです。



よくよく自分の胸のうちを点検すれば、
「子どもを成長させてあげたい」という利他的な思いの背後に
利己的な煩悩が隠れているのが見えてくることでしょう。
「言う通りにしないと、自分がイライラする」と。



子どもは敏感ですから、親が「言うことを聞かせ支配したい」という欲を隠しつつ、「お前のため」と取り繕っているのだと見抜くのです。
その嘘は本能的に不快なもので反発されてしまう。



本当の動機を隠した「偽善」は、煩悩のなかでも、相手に不信感を抱かせて関係をギクシャクさせるのに抜群の効果があると申せましょう。



こんな偽善をやめるヒントを、『無頼伝 涯』(福本信行・講談社)という少年漫画に探ってみます。



主人公の少年・涯は無実の罪で陥れられ、殺人犯として逮捕されます。
ある警官が無実だと気づき助けようとするのですが、少年は警官の恩着せがまし言い方に偽善を見ぬき、断るのです。



ところが警官が「いい人」のそぶりをやめ、自分にはギャンブルのせいで背負った借金があることと、あくまで真犯人暴露が自分の借金返済につながるんだということを告白してようやく、「利益があるのなら裏切らないだろう」と、協力関係が生じる。



そう、「いい人」をやめて、
「あなたが片付けないとイライラしてしまうから、私のために片付けてくれない?」
と自分の利益を正直に伝えるところから、信頼関係が築けるのかもしれません。
小池龍之介


(><)
文章を読めば読むほど、37歳という若さでこのような悟りを開けるのだろうかと感心してしまう。
ki銀次郎



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