(書斎のゴルフ Vol.27)
オーバーラッピンググリップの考案者として有名なハリー・バードン。
それ故にこのグリップをバードングリップと呼ぶが、なぜこのグリップが生まれたのかといえば、バラのとげが原因だった。
バードンがプロになった19世紀後半は、グリップといえば10本の指で握るテンフィンガーが常識。
ところが身長2m以上もある無類の飛ばし屋であるバードンにとっては、フックを巻き起こす危険なグリップだった。
ダッグフックを打ったとき、バードンが思い出したのが、子供の頃、手製のバラの枝で作ったシャフトを使っていたときに、トゲを避けて握ったグリップだった。
左手の人差し指の上に右手の小指を乗せて握ったもの。バードンがこのグリップで握ってみると、右手の力が弱まって真っ直ぐに飛ばせるようになったというわけなのだ。
そんなバードンがバンカーショットで遺した言葉が
「バンカーでは出すだけで満足せよ!」
というもの。
スコットランドで育ったバードンには、深く小さなポットバンカーは何よりも危険。
欲張ってピンでも狙おうものなら、絶壁のようなアゴに阻まれて何度も打つことになってしまう。
だからこそ、ポットバンカーには極力入らないように正確にショットを放つが、もしも入ってしまったら、自分に1打罰と言い聞かせ、確実にだす。
容姿は傍若無人という感じだが、意外に慎重なバードン。こうした安全策が功を奏し、全英オープンに6度の優勝を果たし、1900年にはアメリカ大陸に船で渡って全米オープンの覇者にまでなっているのだ。
このバードンの言葉は、当然サンドウェッジが発明されていなかったということもあるが、我々アマチュアにはサンドウェッジを手にしたとしても肝に銘ずべき金言である。
書斎のゴルフ Vol.27より
(><)
“バンカーは出ればラッキー”こう思えるようになってから、私はバンカーから簡単に脱出できるようになりました。
しかもピンを狙わずにグリーンセンターに出す意識をもっています。
バンカーショットに限らず、ゴルフのショットに欠かせないのは、いかに平常心でスウィングできるかどうかです。
平常心を保つ訓練が必要だと思います。
ki銀次郎
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