2015年7月10日金曜日

◆「罪ある言葉」を口にしない

自分が何気なく話ししている言葉に、意識を向けるべきである。
自分が発する言葉が、相手を知らない間に傷つけているかもしれないから。



嫌なことがあったとき、自分のやりたいことがうまくいかないとき、つい口にしてしまうのが、他人の悪口だ。


「他人の悪口を言わない」


これは自己啓発本でよく成功のコツとして書かれている内容で、まさにそのとおりではあるのだが(悪口を言ったぶんだけ、自分も言われると考えたほうがいい)、実践するのはなかなか難しい。



自分が言わないように気をつけても、まわりの人が誰かの悪口に同意を求めてくるときもある。


長年の習慣を変えることは誰にでもできることではあるが、身体に染みついているぶん短期間で変えるのは困難だ。
簡単に、できるだけ悪口を言わないようにするには、どうしたらいいか。
 

そう考えて、僕があみだしたテクニックが、悪口を真逆の褒め言葉にして話すことである。



「あいつホント最高です」「一生祝ってやる」「天国に行きやがれ」
批判を賛辞に変えて口にしてみると、なんだかとても間抜けな状態となり、悪口を言うことのバカらしさが一瞬で理解できる。


そして、自然と悪口を言う習慣もなくなっていく。
僕が愛読しているドン・ミゲル・ルイスというシャーマン(呪術師)が書いた本『四つの約束』では、悪口のことを「罪のある言葉」と定義している。
悪口は他人を傷つけ、嫌な気分にさせる。それだけではない。
悪口を言われた他人もあなたに対して嫌なイメージを持つのだから、結局は自分を傷つけることにつながっていく。


悪口、つまり罪のある言葉を使うことは、他人を傷つけ自分も傷つける、百害あって一利なしの行為だとドン・ミゲル・ルイスは断じているのだ。


意識して悪口を言わないようにすると、おもしろいことが起こる。
不思議なことに、自分の悪口をまったく耳にしなくなるのだ。


もちろん、僕の悪口は地球のどこかで言われており、それが消滅するわけではない。
しかし、自分が悪口を言わないようにすると、誰かが言った僕に対する悪口は、僕の耳にまで届かなくなる。


僕の耳に届かないのであれば、僕の生きている世界では悪口は存在しないのと同じである。
悪口が存在しない世界は、自分の手でつくりあげることができるのだ。



【出典】 須藤元気  今日が残りの人生最初の

0 件のコメント:

コメントを投稿