プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる
アプローチの極意を伝授
~疑わしいことはするな~
中部隆が、父・銀次郎とラウンドした回数は実はかなり少ない。
ラウンド中、何らかのアドバイスを受けたことはさらに少ない。
だからこそ強烈な記憶となって残っているいくつかの思い出がある。
そのホール、ガードバンカーからナイスオンした隆は、1パットのパーでホールアウトした。
ところが・・・・・
「お前はダブルボギーだ」と銀次郎は言う。
理由は「構えた時、サンドウェッジのソールが砂についたから」
「2ペナルティがつく」というのである。
ウェッジは絶対に砂に触れていない、隆にはその自信があった。
だが、そう見えたかもしれないとも思った。
というのも当時(玉川大学ゴルフ部)隆はエクスプロージョンショットに臨む時、ウェッジを砂に触れるか触れないかギリギリに構える癖があったからである。
でも絶対ソールはしていない。天地神明に誓ってそう言い切れる。
「しかし競技ではマーカーがいる。そのマーカーが“砂についた”と判断したら、本人が反論しても通らない」
『そもそも触れたか触れないかどちらにも見えるような際どい構えをするなということだ』
当時は父の言葉をイチャモンのように受けとっていた。
だが、後に隆は「疑わしいことはするな」という貴重なアドバイスをもらったのだと感謝するようになる。
だからあらゆる場面で
『李下に冠を正さず』
『瓜田に履(クツ)を納(い)れず』
ラフではソールせず、やや浮かせて構える。
ボールが動いた動かない
あるいは、ボール後方の草を押さえつけてライの改善を図ったなどと誤解されないためだ。
また使わないクラブを置く時は、
方向性をとるためと曲解されないよう、自分の視界にはまったく入らない場所に置くことにしている。
銀次郎の教えは、息子に脈々と受け継がれているのである。
中部銀次郎
(><)
別の本でこんなことが書いてありました。
ラフや林の中で素振りをするときは、絶対にグリーン方向に素振りはしない。
なぜなら、空振りと誤解されても仕方がないから。
中部銀次郎さんとプレーして、中部さんが空振りするとは誰も思わないでしょうが、中部銀次郎さんの『李下に冠を正さず』という精神は徹底されているのです。
私は全て中部銀次郎さんの真似してプレーしています。
銀次郎さん、いつもありがとう。
ki銀次郎
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