この本がコースの定義や理論を深く解説する書として、
皆さんを素晴らしいゴルフコースの世界に導いてくれるものと信じます。
ピート&ペリー・ダイ(コース設計家)
“1番ホール”
ゴルフコースの骨格
コースの命はルーティングとランドスケープ
アメリカでは、1~3番ホールまでを「スターティングホールズ」、16~18番までを「フィニッシングホールズ」と複数形を使って呼びます。
解説者が「15番ホールを無事に終え、さあ優勝目指して難関のフィニッシングホールへと向かいます」
などとTV中継で表現したことから、一般ゴルファーの間に広まりました。
日本では「スターティングホール」という言葉は1番ホールを指しますが、アメリカの場合、1番ホールは「オープ二ングホール」または「ファーストティ」という言葉を用いてスターティングホールズと区別しているようです。
メンバーシップがビジネスとして売買されるようになった第二次大戦後あたりから、1番ホールの役割は様変わりしました。
センセーショナルであったり、きらびやかであったり、プレーヤーに強烈な印象を与えようとするものが多くなった。
プレー進行がスムースに運ぶようパー5をセットするアイデアもこの時代に生まれたものです。
最終18番は競技の勝敗を左右するよう、タフなデザインをする設計家も多いのですが、これもプロツアーが盛んになった現代傾向です。
18番を「ホーム」と名付け、クラブハウスに向かって打っていくところも多く、それらは他のホールと比べタフな設計ではありませんでした。
マスターズトーナメントの舞台、オーガスタナショナルの設計者としても知られるアリスター・マッケンジーも、その理論とは裏腹に、プライベートコースでは単調とも思える18番をデザインしたこともあります。
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