オーガスタ伝説のキャディマスター
フレディがぼくに教えてくれたこと。
これはゴルフ小説ではない。
一歩前に踏み出す力を与えてくれる書。
この物語はオーガスタ伝説のキャディマスター
“フレディ”から少年がゴルフを教わる話である。
この本に出てくる少年は、大学を卒業したけれどプロゴルファーになるにはほど遠く、就職活動も積極的になれなかった。
結局フレディに頼んで止む無くオーガスタのキャディの仕事につくことにした。
フレディはこう言った。
『そうそう、もうひとつ言っておこう。自分をみじめに思うのは、やめたほうがいい。道をまちがえたなんて言うのもな』
『必ずどこかに行き着けるんだから、道をまちがえたって気に病むことはない』
少年はキャディの仕事を経て、ニューヨークへ移り住み、コピーライターになるという夢をかなえ、
アトランタに戻って、広告代理店を興し、家を買い結婚し家族の絆をはぐくんだ。
そして今は亡きフレディのお墓の前で、
“命の恩人よありがとう”
と胸の中で熱く話しかけていた。
(><)
命の恩人とは、事故や災難にあったときに身体を張って助けてくれた人だけではない。
自分が傷ついているときや、人生の節目に、フレディのような何物にも代えがたい言葉を言ってくれる人もまた人生において命の恩人といえるだろう。
私には命の恩人が3人いる。
高校時代の野球部の監督とコーチ、そして大学時代のアメリカンフットボール部の監督だ。
一人は高校時代の野球部のコーチ。
当時、体育大学を卒業したばかりの若い先生だった。
私の行動に元気がなかったり、ミスをするたびにビンタをもらった。
いま思えば教員になりたての先生がよくも毎日私にビンタをしてくれたものだ。
場合によっては職を失うことだってあったはずだ。
私も少年野球や大学のアメリカンフットボール部の指導者を経験させてもらったが、人様の息子を殴るのはとてもエネルギーのいることでなかなかできるものではない。
人間はいっぺんに強くはなれない。
そんな毎日が少しずつ少しずつ私を強くしてくれた。
高校のそんな経験が大学のアメリカンフットボール部の厳しさにも耐えるだけの心と体を与えてくれた。
私をガマン強くしてくれたのは、スポーツそのものではなくて私を指導してくれた指導者(人間)だと思っている。
32年間のサラリーマン生活にはいろいろとあった。
ノイローゼや病気になったり、人道を外れることなく今こうして2本の足で立って生きていられるのは、
私が出会った3人の指導者のおかげだと、命の恩人だと日々感謝しながら毎日を生きています。
私も誰かの命の恩人になれるような人間になりたいと思います。
ki銀次郎
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