2014年7月23日水曜日

“中部銀次郎のグリーン周り”

私はピタピタと寄せたいと思ったことはありません。
むしろ残りの距離や使うクラブがどうであれ
結果はいつもアバウトでよしと考えています。

(中部銀次郎)



“50ヤードなのに・・・・・だからこそ”



18番ホール、パー4、残り50ヤード地点



「ここを寄せワンでパーセーブできれば待望の自己ベスト!」
「・・・・・でも分かってますって」
「こういう局面でピンを狙っちゃいけないってことでしょう?」
「僕だってちゃんと中部語録は諳(そらん)じてますから」



「グリーンを狙うときはピン位置に関係なく、グリーンセンターだと!それが安全確実だし、意外にピンにも近いってね」



「痛恨!」
「自己ベストあえなく潰えん!」




「思い出してもホントに痛恨スよ」
「なんであんなことになっちゃうでしょうかネ中部さん?」



『それはグリーンセンターを狙っていなかったからです』



「そんなことないですよ!」
「僕はあの時センターを・・・」



『確かにあなたはグリーンセンターを狙うぞと自分に言い聞かせていました』
『しかしそれは“頭の表層”の部分だけでした』



「エッ頭の表層って!?」



『心の片隅ではやっぱりピンに寄せたいと願っていたんじゃありませんか?』



「た・・・確かに残り50ヤードなのにセンター狙いは勿体ない気が、できればピンそばに・・・・・と取らぬ狸の」



『そうです人間の欲は想像以上に手強い相手、頭の表層で軽く考えた程度では退散しません』



「すると僕はあの状況でどうすべき?」



『心の奥底からセンター狙いに集中する』
『それでも欲に負けそうな予感がしたらむしろグリーンの左半分を狙う覚悟で臨む』



『そのようにして己の欲との戦いに少しずつ勝利を重ねていく』
『残り50ヤードなのに・・・だからこそグリーンセンターを敢然と狙いそこにオンさせるゴルフを貫くのです』
中部銀次郎

(><)
私は中部銀次郎さんのこういう言葉を目にするたびに、ゴルフはショットよりもこのようなことの方が大切なんだなと強く感じます。



分かっていても本当に実行できないものです。
毎日流されて生きている生活や仕事ならば、なおさらできないことが多いと実感しています。



せっかく貴重な言葉と出会ったのだから大切にしたいものです。
敢然=(困難や危険を伴うことは覚悟のうえで思いきって行う様)
ki銀次郎

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