2014年7月25日金曜日

成果を高める「モチベーション・マネジメント」

先日、東京ビックサイトで以下の2名の講習会を聞いてきました。
読者の皆様と共有できたら幸いです。
ki銀次郎


■小笹芳央(株式会社リンクアンドモチベーション会長、人材コンサルタント)

成果を高める「モチベーション・マネジメント」



※社長はそれぞれのモチベーション特性に合ったマネジメントを要求される。


人は段々とは成長しない。(すべてではないが・・・)
小学生の鉄棒の逆上がりを思い出していただきたい。
逆上がりができない子供が、練習したらすぐにできるようにはならない。



しかし努力をしたら急にできるようになる。できるようになった人間は努力をしたら結果が出ることを学ぶ。
このことを学んだ人間は努力をするし成長する。



逆上がりに向いているも向いていないもない。何回やってもできない、横ばいのままあきらめる。
一輪車ならできるかもしれないと浮気をして、また横ばいであきらめる。



あきらめた人間は“自分探しをする”わけもわからずインドへ旅をしたりする。



自分は探すものではない、自分は作っていくものだ。



◆タイムスイッチ

短期⇔長期
落ち込んでいる人間は、目の前、明日、1週間後という短期に不安を抱いている。



こういう人を元気づけるには、長い先のことを意識させてやる。
例えば年金のこととかを話してやる。



逆に長い先のことを不安がっている人を元気づけるには、今とか明日のことで笑わせてやる。
“ズームスイッチ”狭い⇔広い も同様に対応することができる。


■岩田松雄(元スターバックスコーヒーCEO)

「ミッション経営」
人事は最大のメッセージ(リーダー育成)



企業はなんであるのか?
経営者→利益を出す×

経営者は?

「世の中を良くするためにある!」存在理由=ミッション
リーダー(経営者)にとって一番大切なこと
ミッション ― 企業の使命や存在意識
ビジョン ― 目指すべき方向性
バリュー ― 価値、評価


リーダーは経営に対し3年周期で計画を立てて、また時代変化に対応しなければならない。


◆「ミッション」を社内徹底できるか?
・社長(トップ)は繰り返しメッセージを発する
・役員も社長同様に繰り返しメッセージを発する
・人事部も繰り返しメッセージを発する




◆リーダー育成に大切なこと
・できるだけリーダーを経験させる。
 (売上1000億円の会社の副社長より10億の会社の社長を経験させる)
・エリートコースは作らない
・人生に無駄はない。(いろいろ経験させる)
・自分を信じて努力を続けられるか?(転んでも起き上ればいい)



◆本質において一致、行動において自由、すべてにおいて信頼
ドラッカーも著書に書いているキリスト教の古い教えの言葉が
“本質において一致、行動において自由、すべてにおいて信頼”
本質とは、つまりミッションのことです。これが一致している。



だから、行動は自由なのです。やり方は自由でいい。マニュアルで規定したりしない。ルールをつくらない、すべての底流には、信頼関係があります。



私は企業経営者の目指すべき方向は、これだと思いました。
もしこの3つが揃わなければどうなるか。
まずは、多くの企業で「行動において自由」ができなくなるでしょう。
ルールで行動を縛りつけます。あれはやってはいけない、これをやってはいけない、これはこんなふうにしないといけない・・・・・。



従業員を信頼していないからマニュアルやルールで行動を縛りたがる。そして本質(ミッション)がバラバラになっていく。



つまり、この3つが逆回転をしてしまっている可能性があるということ。
これではいつまでたってもスターバックスのパートナーのような高いモチベーションは持てないでしょう。



従業員を信頼し、責任を持たせ、自由な行動を許せるかどうか。
ルールを最低限にして従業員が自分の考えで動ける組織にできるか。
それができるだけのミッションを、リーダーが発信できるか。
経営者として、常に頭に置いておくべきだと思います。



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