2014年10月17日金曜日

井上誠一のコース設計論と攻略ルート

――コース設計の心得――

私は日本の美しい自然の中でのゴルフ場設計の仕事に誇りを持っている。
この一生涯の仕事が安易な妥協で無になってしまう。


「井上のコースはこの程度か・・・・・。」と言われる。
そう評価されない為にも自分自身で常に納得のゆく仕事を厳選してきた。

井上誠一





第一章

“風向きを考慮する”


パーホールで同じ400ヤードのホールがあったとしても、風に追われて時には、場合によっては第二打でショートアイアンを使用することにもなる。



それが逆に、風に向かった場合は第二打でウッドを使っても届かないということもある。



ゴルフでは、風のしめる役割は非常に大きく重要でホールごとの状況の変化はゴルフプレーをさらに面白くしてくれる。



この点に配慮がなかったらゴルフコースを造り上げても、そのコースは味わいの少ないもので、プレーヤーの満足は得られない。
このような変化をとり入れるためにルートプランに方向性も含んでコースを組み合わせていくのが重要なのである。



いずれにしても18ホールすべてが違った持ち味のホールであることが望ましい。
その上で、プレーの流れがスムースにいくことが望まれる。



そして、同じパーホールが続いたりするようなことも避けなければならない。
この点から考えても最初のパー3ホールは3、4番目に出てこなければならないのである。



そして長いホール、短いホールの変化を含んでのパー5ホールの配置がなされるわけだ。
アウトコースはインコースに比べて易しめにと先に述べたが、アウトのしめくくり、9番は一応、難しめのものになる。


(><)
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、9番同様に18番ホールもまた難しく造られているそうです。



理由は最終ホールで悔しい思いをさせて、チャレンジ精神を刺激し、再来場を促すためだそうです。
最終ホールは心して攻めていただきたいと思います。
ki銀次郎

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