これほどゴルフコースとそのセットアップに批判が続出した全米オープンは過去に知らない。
メジャー9勝のゲーリー・プレーヤーは「私の63年のプロ生活の中で、これはもっともひどいコースのひとつだ。これは悲劇だ」と語った。
通常、選手はコースに対しての批判の声を上げることは少ない。
主催者への礼儀に反するし、まして悪いスコアであれば、自らの未熟をコースのせいにしているように思われるからだ。
しかし、今回はトッププロたちも会場にあきれている。
ジョーダン・スピース
日替わりでパー5とパー4に入れ替わる1番と18番ホールについて「私がプレーした中で、もとおもひどいバカなホールだ」と指摘。
ローリー・マキロイ
「ボールがまともに転がらない」とグリーンにお手上げ状態。
ヘンリク・ステンソン
「グリーンがブロッコリー(ボコボコしている)みたいだ」
セルヒオ・ガルシア
「皆が(おかしい)と思っているが、それを声に出す勇気がないだけ」
コリー・モンゴメリー
「コースだけの問題ではない。ギャラリーが近づけないホールが5ホールもあり、観客に対しても失礼な話だ」
コースコンディションは自然が相手だけに、メンテナンスの失敗といっても、主催の全米ゴルフ協会(USGA)に同情すべき点はあるが、ティーグラウンドやパー設定を変えたり、ギャラリーが観戦しづらい会場設定は明らかに奇をてらいすぎという指摘がある。
今大会からテレビ中継がNBCからFOXに変わった。
それまで放映権が30億円といわれていたが、FOXとの新契約で1.5倍から2倍に跳ね上がったともみられ、視聴率を上げるためにコース設定「やり過ぎた」(関係者)という批判もある。
高額放映権料の見返りに出場選手とギャラリーを犠牲にしたともいえる。
(ゴルフライター・吉田英三郎)
(><)
みなさんは今回の全米オープンをご覧になりましたか?
どんなゴルフ場でやっても、上手い人が勝つということは間違いないようですね。
優勝したジョーダン・スピースのキャディを務めたマイケル・グレラーは、会場となったチェンバーベイに以前勤務していて、昨年このコースで結婚式を挙げている。
ジョーダン・スピース優勝への功績は非常に大きいだろう。
ki銀次郎
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