プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる
アプローチの極意を伝授
~余計なことは言わない~
「よっしゃあ!今日イチ!」
・・・・・
「うわぁダボ叩いちゃったよ!」
良かれ悪しかれ大声を出し、オーバーアクションを繰り広げるゴルファーが少なくない今日この頃。
中部はそれを見て「およしなさい」とは言わない。
ただ中部自身はどんなショットが出ようが、
どんなスコアでホールアウトしようが、
ただ淡々とラウンドを続けるのみである。
「中部さんには喜怒哀楽というものがないんですか?」
『私はなるべく余計なことは言わないことにしているんです』
「余計なこと?」
『ちくしょうだの、よっしゃだの、ナイスだの・・・』
「ふ~ん指摘されてみると少々下品ですね」
「でもナイスもいけませんか?」
『言葉というものは口に出すとその人に跳ね返ってきます』
『その結果、心に油断や緊張をきたす恐れがあります』
「確かに、ナイス!と叫んだ途端心が緩んだり」
「くそっ・・・と口走ったとたん怒りで心がどす黒くなったり・・・」
『心が変化するとショットに必ず良からぬ影響が現れます』
『そういう連鎖をあらかじめ断ち切るために私はなるべく“余計なこと”は口に出さずラウンドするよう心がけているんです』
余計なことは言わない
余計な動作はしない
余計なことは考えない
それが私の流儀です。
「でもそれじゃ心が煮詰まっちゃいませんか?」
「私は喜怒哀楽を吐き出さないと、とても18ホール持たないような気がするんですけど・・・・・」
『あなたに私の流儀を押しつけようとは思いません』
『十人十色、いろいろなゴルフスタイルがあって当然ですから』
『ただ・・・・・どうでしょう、一度くらいは余計なことは言わず寡黙に一日を過ごしてみられたらどうですか?』
『淡々とした心でラウンドすることの難しさと楽しさを味わったとき、結果として良いスコアがあなたにプレゼントされているかもしれませんよ』
中部銀次郎
(><)
余計なことを言わない。これがなかなかできないことなんです。
ミスしたあとに、ダフッた! トップした! アッ!・・・
チッ!っという舌打ちはもっと最悪です。
いくら自分に腹がたっているからといっても、吐いた言葉が自然に耳に入ってきてしまう同伴競技者はたまったものではありません。
自分の吐いたきたない言葉で、他人様の楽しいはずのゴルフを台なしにしているかもしれません。
気をつけましょう。
ki銀次郎
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