2015年6月24日水曜日

石津謙介の男のおしゃれ実用学



◆柄のこと
~チビの柄~

一番平凡で、誰にでも無難に着られる男の服の柄といえば、ヘリンボーンだろう。杉綾である。


ヘリンボーンという呼び名だが、ヘリンというのはにしん、ボーンは骨というわけ。
別ににしんでなくてもよいわけだが、とにかく猫がお魚を食べたあとに残った骨だけの魚みたいな柄というところ。


日本人は情緒的だから、それを猫の食べ残した骨とはいわないで、杉の葉っぱみたいだと観察が細かい。
だからこれを杉綾と呼ぶ。

 

このヘリンボーンにも、大きな杉の葉っぱから細かいものまでいろいろあるようだが、大きな杉綾はツイードなどに多く、替上着やオーバー・コート用のもの。


細かい杉綾はちょっと離れると無地に見えるが、これなどは上下揃ったスーツにしても、とてもしゃれたものになる。


それほど印象的な柄ではないが、こんな落ち着いた柄がしっくりするという男性は、きっと好感の持てる人に違いない。


この柄は杉綾とはいえ、やはり縞が縦に通っているので、背の低い人の欠点を補うのには都合がよいし、全体柄にも見えるので、体の小さな人も救われる。
石津謙介

(><)
“ヘリンボーン”最近はあまり耳にしなくなったようだが、男性であれば一度は聞いたことがあると思います。


ヘリンボーンという言葉の意味を知らないで、ヘリンボーン柄のジャケットなどを着用していたかも・・・・・という人も少なくないのではありませんか?


おしゃれというのは洋服の歴史を知ることだと私は思っています。
歴史を知ることで、上着やパンツ、インナーの色や柄をコーディネートする場合に影響を与えてくれることでしょう。

ki銀次郎

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