2014年6月24日火曜日

ゴルフコース好奇心

プレーして楽しくなければ、ゴルフとはいえない。
コースの第一目的はゴルファーに楽しみを与えることである。
ボビー・ジョーンズ(オーガスタの設計にあたって)


この本がコースの定義や理論を深く解説する書として、皆さんを素晴らしいゴルフコースの世界に導いてくれるものと信じます。
ピート&ペリー・ダイ(コース設計家)





1番ホール”
ゴルフコースの骨格
コースの命はルーティングとランドスケープ



「キング・オブ・リンクス」とも呼ばれるスコットランドのミュアフィールドが設計家ハリー・コルトの手で改造された際、アウトの9ホールが時計回りに用地の外周に配置され、インは反時計回りにアウトの内側にレイアウトされました。






アウトとインで2重丸を描くようなルートに改造されたのです。
このルーティングであれば各ホールで感じる風は常に変化します。



以降、設計家の風の向きに対する配慮が問われるようになりました。
ではほぼ真っ直ぐ進み、そして戻ってくるオールドコースやロイヤルトルーンは風の変化に乏しいかというと、決してそうではありません。





パー3など距離の短いホールは配置の角度を変えやすいため、全体の流れとは異なった風向きにすることが可能です。



またパー4、パー5はリンクスランドの砂丘を縫うようにしてレイアウトされているため、第2打やアプローチショットの地点から浅くドッグレッグしているホールが多いのです。




つまり、オールドコースやロイヤルトルーンのようなゴーイングアウト・カミングインのコースであっても、すべてのショットが必ずしも同じ風の向きにはならないように造られているのです。

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