キャディさんにおんぶに抱っこではなく
自分の推理力と判断力を総動員して
コース設計者と対話する。
そうすればゴルフはさらに楽しく、味わい深くなる。(中部銀次郎)
“難しい局面ほど考え方はシンプルに”
1991年(平成3年)第56回日本オープンが下関ゴルフ倶楽部で開催された。
響灘に面したこのコースは、かつて少年中部銀次郎が父の利三郎と何度となくラウンドした思い出の地である。
この年、中部銀次郎は選手としてではなくギャラリーとして試合を見つめていた。
強い海風に悩まされ、プレッシャーのかかるレイアウトに、ため息をつく選手たちを見て中部銀次郎はこんな意味の言葉をつぶやいている。
『みんな考えすぎて失敗していますね』
ゴルファーというものは難しいコースに出会ったり、
厳しい状況になればなるほど、あれこれと考え出すのが常である。
だが考えすぎることはえてして精神に制約を加えてしまう結果になる。
それが体の動きにも影響を及ぼしスムースなスウィングができなくなり、結局ミスショットを招いてしまうというのだ。
『いくら考えてもしょせん答えが出るわけではないのですから』
ドライバーなら低い球でフェアウェイセンター狙い!
グリーンに打つときはピンポジションに関わらずグリーンの真ん中狙い!
そう割り切っておけば多少前後左右にボールがぶれても、パーセーブは十分可能なことなのだ。
なのにあれこれ考えすぎて“やらずもがな”の工夫や細工に走り、
それが失敗して取り返しのつかないダメージを受けている選手のなんと多いことか。
『難しいコースや難しい状況に置かれたときほど考え方はシンプルにするべきだと思うんです』
トーナメントプロのみならずましてアマチュアは・・・・・
中部銀次郎
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