2017年4月11日火曜日

2017年マスターズ優勝!セルヒオ・ガルシア


(以下、ゴルフダイジェストオンラインより)

「マスターズ」の表彰式に出たのは2回目だった。セルヒオ・ガルシア(スペイン)は1999年4月、オーガスタナショナルGCでローアマチュアに輝き、直後に鳴り物入りでプロ転向した。「あの時…僕はこのコースが、最低でも1つはメジャータイトルを与えてくれると思ったんだ」。しかし、その後のキャリアではマスターズはおろか、他のメジャーの表彰式にも遠く、グリーンジャケットを羽織るまでには、実に18年かかった。

マドリードのクラブプロだった父・ビクターさんの手ほどきを受け、3歳でゴルフを始めたガルシアは、神童アマチュアとして欧州の注目の的だった。15歳で欧州ツアーの最年少予選通過記録(当時)を樹立し、欧州アマを制覇。17歳で、欧州下部ツアーで優勝した。

99年に19歳でプロ転向すると、6試合目の欧州ツアー「アイルランドオープン」で初勝利を飾った。その年のメジャー「全米プロゴルフ選手権」でタイガー・ウッズに次ぐ2位。最年少で「ライダーカップ」の欧州選抜の一員として大活躍し、“神の子(エル・ニーニョ)”は若かりしウッズの好敵手候補としての地位を確立し始めていた。

欧米で20勝以上を挙げながら、メジャータイトルに縁遠く「全英オープン」で2位が2回。「全米プロ」でも2位が2回。今週を迎えるまでに出場した73試合のメジャーでのトップ10入りは40試合に上る。米ツアーで稼いだこれまでの賞金約4044万ドルは、メジャー未勝利選手としては最高額だった。


ガルシアは年齢を重ねて「いろんなことを受け入れられるようになってきた」というが、グリーンジャケットを着たこの日、「正直に言えば…すごく幸せだと思うけれど、何かが変わったとは思わないんだ。僕は同じ人間。マヌケな男のまま」と話した。「メジャーを獲ろうが、獲るまいが、僕の人生は幸せだ。良い人たちに囲まれて、僕は恵まれている」

第一に変わらないのは、ゴルフが楽しくて仕方がない、好きであるという感情。「マスターズでも、どんな試合でも勝ちたい。もちろん重圧がかかるけれど、僕はそれが好きでやっている。ゴルフをやって生きていくことが、小さな頃から今も続く夢なんだ」

99年の「全米プロ」。ウッズに次ぐ2位に入ったガルシアの語り継がれるスーパーショットがある。最終日の16番、第2打は右サイドの木の根元から、目をつむって強烈なスライスボールを放った。目を見開いて弾道を追い、左手でアイアンを握りしめたまま、19歳はフェアウェイを全速力で走りだし、ボールの行方に視線を送るため勢いよく飛び上がった。

当時を「体も細くて若かったね」と振り返るガルシア。「少し太っちゃったから、あんなに高く跳べるかは分からない。でも…足腰は丈夫なんだ。近いところまでは跳べると思うよ」

マスターズ出場19回目での初優勝は、マーク・オメーラの15回目(1998年)を大幅に更新し、グリーンジャケット獲得まで最も時間のかかったチャンピオンになった。苦難を示す記録がまたひとつ。それでも「まだうまくなれる余地があることが幸せだ」と言った。「僕は37歳。22歳、25歳といった若者ではないけれど、まだ何年もプレーできることがうれしい」。神童はいまだ童心を失っていなかった。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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