19??年9月15日対巨人戦24回戦。
9回表の攻撃を抑えれば12勝目という試合、8回までの投球数は125球、さほど多くはなかった。
そして迎えた2死1・2塁の場面でバッターは王貞治さん。
それまでは3打席とも3振、王さんはあまり調子がよくなく4打席目も3振の覚悟で打席を迎えたそうです。
江夏豊は過去に4回ほど王さんを3打席連続三振させており、いずれも4打席目には打たれている。
この4打席目もカーブを投げれば100%3振をとる自信があった。
しかし江夏はカーブを決め球にしたくなかった。
王貞治さんもストレートを待っているのはわかっていた。
バッターが待っている球で撃ち取るのがピッチャーの格別の喜びだといっている。
6球目に投げた内角ストレートをバットの根元でライトラッキーゾーンへ運ばれた。
甲子園球場はライトからレフトへ浜風が吹いていてライトのへの球は伸びない。
江夏豊はライトフライだと確信してマウンドを降り始め、ホームを踏んだ王さんは顔面蒼白していた。
それぐらい勝負の瞬間というのはすさまじい!王さんも868本のホームランの中でも忘れられない3本の内の1本だといっています。(左腕の誇り、より)
0 件のコメント:
コメントを投稿