2017年2月10日金曜日

松山は「全盛期のウッズ並み」海外メディアが“世界最強”称賛 スポーツ報知

◆米男子プロゴルフツアー フェニックス・オープン最終日(5日、米アリゾナ州TPCスコッツデール)男子ゴルフで世界ランク5位の松山英樹(24)=LEXUS=は昨年10月以降、個人戦9戦5勝と驚異的な強さで世界を驚かせている。

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米メディアからは「全盛期のウッズ並みの強さ」と評され、今季6戦目で獲得賞金は自身の年間最高額を更新。13年4月のプロ転向後、プレーオフ(PO)5戦5勝の勝負強さの裏側にプロゴルファーの羽川豊氏(59)=セントラルスポーツ=、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(54)の証言を元に迫った。

松山は、昨秋から“世界最強ゴルファー”の称号を得ている。10月以降の個人戦は9戦5勝。12月のヒーロー・ワールドチャレンジで優勝した際、大会ホストのタイガー・ウッズ(米国)から「来年以降長い間、倒さなければいけないトップ選手の一人になる」と絶賛された通りの活躍だ。

1982年のマスターズで15位となるなど「世界のレフティー」と呼ばれた羽川氏は「シンプソンのパットはプレーオフではショート気味だった。昨秋以降、松山君はアプローチとパットが向上して着実にパーを拾えるようになった。それが相当、重圧をかけていた」と分析。

自己最多4打差を逆転した最終日はスコアを伸ばすための条件となるティショットの飛距離と精度が光った。

平均飛距離は全体4位の328・7ヤードでフェアウェイキープ率は1位の85・7%。「最終日のバックナインで競ってくると普通は打ち急ぐが、土壇場でもゆったりとためのあるスイングで対応できていた。追う展開でパー5ではしっかりとフェアウェイに運んで伸ばした」と羽川氏は精神面の成長に目を見張った。

POは13年のプロ転向後5戦全勝。様々な芝や気候への対応など、米ツアー本格参戦4年の経験を結果に結びつけている。仙台市内の自宅でテレビ観戦した阿部監督は「学生時代から1打1打への集中力は図抜けていた。マッチプレーの試合もありましたし、負けず嫌いで2学年上の藤本佳則ともよく競っていました」と振り返る。


今季米ツアーの獲得賞金は日本男子&自己最多を早くも更新し、463万8498ドル(約5億2415万円)。ウッズのホスト大会優勝後、欧米メディアは松山に注目し、ウッズの全盛期と比較する記事も掲載された。00年に海外メジャー3勝を含む年間9勝を挙げたウッズ。憧れの存在に一歩ずつ近づいている。

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