2013年10月30日水曜日

『GOLF MANNERS』

『次世代へ正しいゴルフを継承する』

ki銀次郎
『レーキの置き方』
バンカーレーキの置き方には、内置き式と外置き式とがある。
世界的にみても国、地方によって異なり、競技会を開催する組織によっても
異なる。わが国でもコースによって違う。

“バンカーから離す外置き式”
外置き式はレーキ全体をバンカーの外に置く、わが国でももっとも多くのコースが採用している方式である。
そのよりどころは1992年度以降「ゴルフ規則裁定集/R&A、USGA合同裁定」の当該項目(その他/2)であろう。
「レーキは、バンカーの外に置いておくべきで、使用するのに便利でしかもプレーへの影響のもっとも少なそうなところに、バンカーから少し離して置いておくことが望ましい」とある。

外置き式には問題がある。
わが国のコースでは外置き式を採用しているところが多いが、そのほとんどがバンカーの縁のすぐ近くに置かれている。
レーキのような数多くの人工物が、飛んできたボールがバンカーに入るか否かの影響を受けやすい場所に置かれることは、ゴルフが抱く
「自然の中であるがまま」の理念にそぐわない。
だから「バンカーから少し離して置く」という配慮がだいじなのだが、
「少し離して」とは極めてあいまいな表現で、具体性に欠ける。
内置き式ならボールがバンカーに入るか否かを左右しない。
当ってもすでに入ってしまったボールである。
またバンカー内でボールがレーキに接近して止まっていても、レーキは動かせる障害物である(ゴルフ規則24-1)。
外置き式よりレーキが目につきやすく、ならし忘れも少なくなる。
図を理解できるように外置き式よりレーキの本数が少なくてすむ。

内置き式には、レーキ全体を砂の上に寝かす置き方と、柄の端を
バンカーエッジに掛けて浮かす置き方がある。
取り上げやすさからしても、止まったボールとの接触部が少ないことからしても、柄をエッジに掛ける方式の方が合理的であることは言うまでも無い。
(>_<)
「ゴルフ規則裁定集/R&A、USGA合同裁定」の当該項目(その他/2)
こんなものは見たことも聞いたこともありません。
むしろ見て確認したことのある人の方が少ないと思います。

なぜブログに掲載するのか?
それは、これを読むことがきっかけになる人もいるかもしれない。
また、後々この文章を読んだ人が誰かに伝えるかもしれないから。

今まで、レーキの置き方は「外置き式」しか見たことがありません。
ゴルフをやる人間として、せめて「内置き式」というものが存在することを
知っただけでも、少なくとも私は良かったと思っています。
ki銀次郎

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