2014年8月19日火曜日

中部銀次郎のグリーン周り

プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる

アプローチの極意を伝授



“不器用ですから”



競技でもプライベートでも同伴競技者のプレーを見て、
「なぜ、あんな難しいショットにトライするのだろう?」
と不思議の念を禁じえないことがある。



たとえばアプローチ
1本のウェッジでフェースを開いたり閉じたり、ロブを試したり、ボールをつぶしたり。



「よほど特殊な状況でない限り、そんな難しい技は必要ないと思うのですが」



中部のアプローチは転がしが基本。
たとえばグリーンのすぐ外からのアプローチなら
カラーの内側30センチくらいに落として、
あとはピンまで転がしていく。



その球筋を表現するのに一番ふさわしいクラブが5番アイアンであれば、躊躇なく5番アイアンを手にする。




もう少しグリーンから遠くなり、カラーの内側に落とすためのキャリーが必要になれば、
8番や9番、さらにウェッジを手にすることもある。



だが打ち方はいつも同じ。ただクラブが変わるだけ。



中部は自分自身を評して
「不器用ですから」
という。



不器用だから、あれこれの技が出来ないのだと
不器用だからいつも愚直に同じ打ち方で対処するのだと。



球筋を変えたければ、それはクラブに頼るのだと。



だが騙されてはいけない。
中部があくまでも不器用を貫くのには、もっと深遠な理由がある。



あれこれの技が小器用に出来るゴルファーはその状況でどの技を選択すべきか、いつも迷いが生じる。



フェースを開いて上げて行こうか、
左足寄りにボールをおいてつぶしに行こうか・・・・・



迷った挙句、心が定まらないままにアプローチし、ミスに嘆くことが少なくない。



迷ったあとで別の打ち方をしていればといつまでも後悔が残る。
それが次のショットや次のホールに悪影響を及ぼす。
そんな心の落とし穴をあらかじめ塞いでしまおうという企みが



「不器用ですから」
という言葉の裏側に潜んでいる。



不器用とは蓋(けだ)し迷いや不安が心に入りこむことを防ぐための、セキュリティシステムのようなものである。
中部銀次郎


(><)
自分に迷いを生じさせないために「絶対」を貫いている人だと思います。
またゴルフは、たった1回の緩みや迷いを経験してしまうと、同じ場面がきたときに必ず悪影響を及ぼす。



「絶対」に緩みのない行動こそゴルフには不可欠なのではないでしょうか?
ki銀次郎

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