2015年3月26日木曜日

石津謙介の男のおしゃれ実用学

帽子有用論




~似合う帽子~

帽子というのは妙なもので、かぶっているうちに次第に頭に馴染み、顔に似合ってくるという。
顔のほうが帽子にとけこんでいくのかもしれない。



ところが、その帽子にもいろいろの種類がある。
似合う似合わないよりも、いつ、どこで、どんな帽子をかぶるかをわきまえておかぬと意味がない。


まず意識的にいって、通勤用の帽子は服がだいたい濃色ときまっているから、帽子もダークなものを。
どちらかというと、服よりもやや淡目というのが常道だが、この頃は真黒のものをかぶっている人がやけに目につく。
服の色が黒に近いからだろう。

 

その代わり、旅行用には明るい色調の服にマッチするよう、色の薄いもの。
スポーツ用には軽快な布製といったように、その目的によって選ぶことが大切。



最近の帽子、といっても例の中折帽のことだが、中折というよりも中くぼみ。
真中を縦一文字にくぼませる。

 

昔はよく前のほうをつまんで両側からへこませたものだが、街の中でサラリーマンかぶる帽子は、このピンチをつけないのが流行といわれる。



クラウンと呼ぶ頭の入る部分は高く、先細りになって、ブリムと称する縁が狭いのがアメリカ型。



ヨーロッパ型はクラウンが低目で、ブリムが広い。
そこで、大きな顔の人、といっても大きなツラをしている奴という意味ではなく、顔の面積が広いお方には、アメリカ型は全体が小さな感じだから、顔だけがやけに大きく見えて損である。




谷啓(昭和の芸能人)みたいな丸い顔のお方もやはり、アメリカ型はどうもうまくない。
やはりヨーロッパ的なもののほうが無難であろう。
その代わり、面長の人や顔の小さい人には、アメリカ型が絶対よく似合う。



背の高いアメリカ人と、背の低いラテン系ヨーロッパ人の作ったこの二つの型だから、これは当然の話だろう。





服装界ではこのところ、イギリス調が大流行。
イギリス紳士といえば、胴のキリリと締まったチェスターフィールドのオーバー・コートに山高帽、日本では山高帽をかぶるのは、田舎の村長さんと相場が決まっているようだが、今年あたり、もうそろそろ銀座に山高帽の紳士が現れたりしても、おかしくはないような気もする。



もっとも、チャップリンのサンドウィッチマンはとっくに歩いてはいるが。
石津謙介

(><)
私もこのごろ帽子をかぶるようになりました。髪の毛が薄くなってきたというのもあります。
去年から夏はストローハット、冬はウールフエルト帽を会社通勤でもかぶるようになりました。



帽子をかぶってみると意外に「ステキですね」「恰好いいですね」とお世辞でもこのような言葉を耳にすることができた。


いつも野球帽をかぶっている八百屋のおじさんがいるが、そのおじさんの顔は野球帽とセットになっているような気がする。
また、いつも帽子をかぶっている顔しかしらないプロ野球選手が、帽子をとった顔が間が抜けてみえるのも、帽子はかぶってしまえば顔に馴染むということですね。
石津さんのいう通りです。

ki銀次郎

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