2015年3月16日月曜日

石津謙介の男のおしゃれ実用学

帽子有用論




~勇気と自信をかぶる~


無帽主義というのがはやって、世界中の人があまり帽子をかぶらなくなったといわれるが、やはり寒い雪国の人達は防寒のためもあって、帽子をかぶっている人が多い。



暑い国では、勿論、日よけのための帽子をかぶらなければ日射病になってしまう。
この中間にある国というのはだいたい文明国で、ここでは礼儀として帽子をかぶるのが普通。



いや、紳士は帽子をかぶるものという紳士の見栄とエチケットで、こんな習慣がついたものだろう。
しかしこの日本では、例の戦闘帽のあのいやなイメージ、そして戦後はかぶる帽子のなかったこと。



あのすさまじい交通地獄の中では、とても帽子なんか悠長にかぶっておれなかったこと。
こんなことから無帽の人がほとんどだったわけ。



ある広告会社の調査によれば、帽子をかぶりたいと思う男のほうが、かぶりたくない人よりもわずかながら多いという結果が出た。



ところが羽田空港の国際線の発着場にいると、欧米人の半分くらいは帽子をかぶっているのをみかける。
とすると洋服人種の中で日本人ほど帽子嫌いは少ないといえそうだ。



なにもかも欧米なみといわれるのに、これはまたどうしたことだろう。
しかしおもしろいのは、最近海外へ行く人がふえてきて、返ってくるとサッソウと帽子を頭にのっけて、飛行機のタラップを降りてくる。



やはり、紳士は帽子をかぶるということがあちらに行ってくると身にしみるからだろう。
特に冬という季節にオーバー・コートを着る場合には帽子なしでは何となく忘れ物をしたみたいで、おかしいと思わないことが不思議なような気がする。



「俺には帽子なんて似合わない」と頭から決めてしまわないで、思い切って一度かぶってみると案外帽子なんて似合ってくるものだ。
そのうち、かぶらないと間が抜けて見えてくるというから不思議。



要は勇気と自信が必要ということだろう。
石津謙介





(><)
つい20~30年ほど前には、明治、大正うまれの男性はスーツを着ていてもカンカン帽のようなものをかぶっていたり、夏場は朝のスーツにストローハットをかぶっている人を見かけた。



アメリカンフットボールの試合を見ていても、なるほどオーバー・コートを着て帽子をかぶっているヘッドコーチがインタビューに答えているのをテレビでよく見かけました。



私もはじめは「俺には帽子なんて似合わない」こう思っていた一人です。
帽子は紳士の必需品です。

かぶっているうちに似合ってくるようですね。

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