2014年6月12日木曜日

倉本昌弘(日本プロゴルフ協会 会長)講演会

2014年6月11日、品川プリンスホテルにて日本ゴルフ協会・会長の倉本昌弘氏の講演会に参加することができました。




目土推進協議会を代表して名刺交換もさせていただきました。




まさかこんなに早く目土推進協議会の名刺を日本ゴルフ協会・会長様にお渡しできるとは思ってもみませんでした。
とても貴重な講演会の内容を掲載いたします。





“日本男子プロゴルフ事情”

JGA(日本ゴルフ協会)に登録のプロゴルファーは5,264名
(その大勢はレッスンプロで生計を立てている)
年間を通してツアー選手権に出場できる選手は180名
1試合に出場できる選手は144名
純粋な国内ツアー賞金総額は31億5千万円



アメリカPGAツアーの賞金総額は日本の約5倍の150億円
テレビ放映権収入200億円はすべて選手へ年金として支払われる。
(JGAに年金制度なし)




毎週ツアー選手権を移動する交通費や宿泊費と食費は大変で、
予選落ちすると1円も入ってこないのでとても厳しい生活を強いられる選手も多い。



倉本会長は30年間の選手生活で賞金だけで10億円を稼いだ。
1980年代は税率が今と違っていて、1億円稼いでも7千万円を税金でとられていた。
スポンサー契約などがあったため生活はなりたったといっていました。





“ゴルフ、心の整え方”

400ヤード Par4と聞くと長く感じるはず。
「2打で届かないかも?」「パーはムリだな?」と考えがちです。

400ヤード Par5と聞くと短く感じるはず。
「パーは確実だな、ひょっとしたらバーディとれるかも?」

ゴルフは心の持ちようなんですね。



ナイスショットとスコアは比例しない!
よいスコアを出すためにはガマンが一番大切。
ガマンとは、200ヤード打つクラブで180ヤード打つということ、バンカーを越そうと思わないで、入れないように手前に打つ。
これがガマンなんです。



冷静にコースマネージメントをする。
このホールはピン狙ったらケガをするホール!
このホールはピンを狙わないとケガをするホールだ!
など・・・・・



“ミスショットの原因”

恐怖心!
過度な期待!



恐怖心は、OBを打ちたくない、池に入れたくないなど。
過度な期待は、ナイスショットできるかな?フェアウェイに打とう!もしかしたら2オンできるかも?
などを考えてしまうと心が縛られてスムースに体が動かなくなる。



ミスをするとイラつく、イラつくと正しい判断ができない、
正しい判断ができないからミスショットを招く。



“3つの大事”

未来を予測しない
過去を振り返らない(技術的な反省はしない)
その場にとどまる(今できること)



こうならないかな、こうなったらいいなと思わない、考えない。
早かった、ヘッドアップしたなど技術的な反省はしない。
ミスショットをした場合の反省は、
ミスショットしたプロセスと、その時の心のありようを分析する。





“スコアカードの書き方”

自分の各ホール各ショットを5点満点で採点する


ティショット
気持ちよくうてたら5点、フェアウェイキープできたら○で囲む。

セカンドショット
気持ちよくうてたら5点、グリーンにオンしたか外したか
(ラフから打ったのか、フェアウェイから打ったのか)

グリーン
パット数、パットの距離、球のある場所。



こうして記録することで自分の弱点を探り、弱点を見つけたら練習場では必ず30分弱点補強の練習をすること。



“データ”


PGAツアーのショットに対するデータ分析は半端ではない。
ちなみにPGAツアー選手の4mのパットの成功率は10%です。
えっ?と思われるでしょうが全選手の平均的数字なのです。
このデータをふまえPGAツアーの選手は4mのパット練習はあまり意味がないと判断し、2mのパット練習を重点的におこなっている。



日本ではトータルドライビングといって、ドライバーの飛距離とフェアウェイキープを合わせたデータを重視しているが、今年マスターズで優勝したバッバ・ワトソンが証明したように、コースによってはフェアウェイキープすることよりも、セカンドショットが有利に打てる場所であればラフのほうがいい、そのためには飛距離が出た方がいいという考え方が浸透している。



データには数字のマジックが伴う。
例えば4日間の競技中、バンカーに入れた選手が、バンカーショットを失敗してピン奥10ヤードにつけたとする。
その選手がマグレでワンパットで沈めた場合のサンドセーブ率は
100%と表示される。
反面、4日間の協議中に5回バンカーに入れた選手で、5回ともピンそばにつけたけれど1回だけパットに失敗し4回がワンパットで沈めた選手のサンドセーブ率は80%になってしまうのが数字のマジックである。



“道具”

今の道具は著しく進化しています。特にドライバー。
倉本会長は45歳で心臓弁膜症を手術して、48歳で当時世界最高スコアタイ記録の「59」を叩きだした。
その倉本会長(58歳)は「今が人生で一番飛んでます」という。
中島常幸プロも同じことを言っているそうです。



シャフトの硬さを表すR、S、Xといったフレックスはメーカーごとに基準が違うので全く信用できないそうです。
また、9.5度、10.5度などのロフト角もメーカーによって基準が違うそうです。



道具を選ぶときは必ず試打をする。
試打をするときは、必ず自分のクラブを持参して販売店のプロに比較してもらうことが重要。



“夢”
倉本会長の夢は「エージシュート」だそうです。
それも59歳で59というスコアを出してエージシュートすることだそうです。
50歳台後半の倉本会長や中島常幸プロが人生で今が一番飛んでいるという言葉をお聞きして、私が練習で掲げている「60歳全盛!」というのは実現できそうです。
本日は倉本昌弘会長、貴重なお話しをありがとうございました。

ki銀次郎

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